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ギター弦が手汗で錆びる?指板の手入れとライブ中に汗で滑らない対策


手汗でギターが弾きにくいし、すぐ弦が錆びるの何とかなりませんか?ギターをやりたいけど手汗でぐちゃぐちゃな自分には向いていないのかな…練習やライブ中に酷い手汗でギターが滑り、チョーキングを失敗して恥ずかしかった思いがある…ギターの弦がサビたり、ラッカー塗装にも悪影響出たり、ピックも落としそうだし…手汗かきのギタリストはどうすればいいの?

このように、真面目に練習すればするほど手汗でギターの弦が錆びて切れてしまったり、演奏中に滑って失敗する不安に悩む方が少なくありません。そこで今回は「手汗をかくギタリストのための弦や指板の手汗対策」についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

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ひどい手汗かきでもギターを弾く資格はあるの?


「ひどい手汗かきでもギターを弾く資格はあるの?」と悩む方がいますが、しっかり手汗対策を取れば何も問題ありません。ギターを弾く資格も何も、他人にあれこれ言われて決めるのではなく、あなたに弾きたい気持ちがあるなら素直に弾けばいいことです。誰もあなたを責めることもないし、馬鹿にしたり怒ったりしません。

かくいう私自身手掌多汗症で、放置すれば人よりも手汗をかいてしまう体質です。私はギターは弾きませんが、保育園の頃はエレクトーンを弾いていましたし、大学の頃にサークルのJAZZ研に入って、大人になった今もたまに『YAS-480』のアルトサックスを吹いています。吹く際は手汗を抑えた上で演奏しているので、演奏に支障が出るほどの手汗に困ることはありません。

とはいえ、演奏すればある程度はサックスのキーに手汗がつきますし、吹き込む息にも水分は含まれているので、『Vandoren』のリードも定期的に交換したり、クリーニングスワブでマッピ(マウスピース)やサックス管内の水分を拭き取ったり、クリーニングペーパーでキーの裏側のタンポ(トーンホール)を毎回念入りにお手入れしたり、年一回はメンテナンスに出します。

念入りなお手入れはサックスだろうがギターだろうがすべての楽器に共通して、楽器を長持ちさせたり、良い音を出すためには重要です。ギターを弾く資格には手汗をかくかどうは一切関係ありません。ギターを弾きたい思いと、ギターに対して感謝を込めてきちんとお手入れをする気があるなら、誰でも弾いていいと思います。

    • やりたいならやればいい。やってもいないのに悩んだところで実感は持てない。まずはやって実感してみる。実感してから続けるか、やめるか判断しよう

    • 「手汗をかくから私にはスマホを持つ資格ない」って言う人もいたりして(苦笑)

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手汗をかく有名ギタリスト・ミュージシャン

手汗をかく有名ギタリスト・ミュージシャンはいます。俳優業でも成功しているミュージシャンの『福山雅治』さん(しかも手掌多汗症体質)、RADWIMPSのベースプレイヤーである『武田祐介』さん、エレキの神様で有名な『寺内タケシ』さんなどが手汗をかくギタリストで有名です。

このことからも、ギターを弾くことを諦める理由に、手汗が直接つながるわけではないことは理解できると思います。もちろん手汗をかくと弦が滑ったり、サビたりとか問題はあります。でもギターを諦める理由にはなりませんし、手汗が出る原因をしっかり理解して、適切な手汗対策を取ればいいだけのことです。

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ギターのライブ演奏中に手汗をかく原因

  • 手汗原因1:体温調節のための手汗
  • 手汗原因2:神経性・精神性の手汗
  • 手汗原因3:何らかの病気の一症状としての手汗

ギターのライブ演奏中に手汗をかく3つの原因を紹介します。第一に「体温調節のための手汗」、第二に「神経性・精神性の手汗」、第三に「何らかの病気の一症状としての手汗」が存在するので、順を追って見ていきましょう。

1.体温調節のための手汗

ギターを演奏している時に体が熱くなって、体温を下げるための基本的な発汗です。練習環境(ミュートを使って自宅の部屋や押入れ・音楽スタジオやライブハウス・リハーサル室・学校の音楽室・カラオケ・車の中・河原)自体が暑い場合もありますし、演奏環境(建物の規模や空調・照明)が暑くて、演奏するとすぐに汗をかいてしまうことがあります。

演奏する楽器にもよりますが、私もサックスで2曲フルで演奏すると疲れますし体温も上がります。でも2曲だけでなく、3,4曲続けて演奏することも多いはずなので、体温は段々と上がっていって誰でも汗はかきます。特に、中学生や高校生のギタリストの場合、成長期でもあるので大人の私よりは新陳代謝もかなり高くなっています。

2.神経性・精神性の手汗

体が特に暑い訳でもないのに、演奏中ダラダラと滝のように手汗で出てくる場合は神経性・精神性の手汗を疑いましょう。スタジオに入るだけで緊張してきて手が震えたり、新曲の初お披露目やソロパートでミスをしないか不安でジットリとした手汗が大量ににじみ出てくることがあります。

こういったリラックス・安堵とは真逆の緊張・不安・恐怖・失敗したくない責任感などを感じていると、自律神経(交感神経・副交感神経)の乱れを引き起こし、交感神経優位状態にします。交感神経が優位になると、全身の筋肉の硬直や手の震え、手汗などの症状が出てきます。この場合の手汗は体温調節とは関係ありません。

「いや、私は緊張を感じていない日常でも、手汗が勝手に出てくるんだけど」と納得できない方もいると思います。神経性・精神性の手汗の難しいところは、本人が精神的ストレスを意識しているか関係なく、無意識下でストレスを感じている場合でも、脳がストレスを感じ取り発汗を促す『アセチルコリン』という神経伝達物質を分泌させていることです。

元から人前や人の視線が苦手な性格の方は、本番中に自分以外のバンドのメンバーは汗をかいていないのに自分一人だけ汗だくで、ライブハウスに集まってくれたお客さんの目が気になってしまい、一度でも「どうして自分だけ…」と精神的ストレス感じると、さらに手汗が噴き出します。

あるいは私のように手掌多汗症体質であると、精神性発汗を起こしやすくなります。また、日頃から睡眠不足やストレスをためている方もイライラしやすいですし、生理中の女性の場合も、体内の女性ホルモンバランス(エストロゲン・プロゲステロン)が崩れて神経が敏感になっているので、より精神性発汗をしやすい状態でもあります。

3.何らかの病気の一症状としての手汗

何らかの病気の一症状としての手汗の可能性があります。一症状とは、例えばインフルエンザなら関節痛が症状の1つであるように、病気の兆しという意味です。異常な手汗を引き起こす病気としては、自己免疫疾患である『バセドウ病』や、40代以降の閉経が始まり出した女性に多い『更年期障害』などが代表例です。

    • 実際にギタリストが手汗で困るあるあるな悩みも見ていこう。特にこれからギターを始める方は意識してね

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ギターを弾く際に手汗で困ること

  • 問題1:ギター弦が錆び(サビ)たり、変色する
  • 問題2:ギター弦が滑ったり、うまく押さえられない
  • 問題3:コーティングされていない弦を張り替えると、1日経たずにゴムのような悪質な音に変わる
  • 問題4:演奏中に何度もピックが滑ったり、落としそうになる
  • 問題5:演奏中にチョーキングで何度も滑る
  • 問題6:スライド奏法で手汗の滑りを気にしすぎて必要以上に力んでしまう
  • 問題7:指板(フィンガーボード)が汗、指紋、垢で汚れたり、白く濁ったり変色する
  • 問題8:ネック、ボディのラッカー塗装が剥がれる
  • 問題9:硬くなった指先が手汗で若干ふやけて痛くなる
  • 問題10:ギターが不要になり楽器屋さんに持っていくと、売値が下がる

ギターを弾く際に手汗で困るよくあることは上記10こ程でしょうか。特に「問題1:ギター弦が錆び(サビ)たり、変色する」「問題2:ギター弦が滑ったり、うまく押さえられない」は頻繁に起こることなので、特に気をつけましょう。

またギターを始めたばかりの頃は、まだ指先の皮が薄くギター弦で切ることもあります。実際に私が大学生の頃、先輩のギターを借りて少しだけ演奏していると指先を切った経験があります。それに手汗で弦が錆びるほど、どんどん指の滑りは悪くなるので、余計に初心者は指を切りやすくなります。

当然そのままじゃ痛いし、何よりギター弦を血で汚さないために絆創膏を巻きますが、ちゃんと手汗を抑えておかないと、だんだんと絆創膏の粘着部分と手汗が混ざりぐちゃぐちゃになることがあります。したがって手汗を抑えることに加えて、なるべくギター弦の滑りを保つため、こまめに潤滑剤を噴き付けたり、ギター弦に付着した手汗を拭き取るようにしてください。

ギタリストが手汗を放置しておくと、自分の指やギター弦などを傷めることになりますし、何より演奏でミスを連発することにもなりかねません。せっかく集まってくれたお客さんの前で演奏するなら、良い音をなるべくミスなく響かせていきましょう。

    • 手汗で錆びにくいギターのコーティング弦について見ていこう

    • まっきーさんギター弾かないのにやたら詳しくないですか?

    • 自分では弾かないけど、弾く人たちが身近にいるからね。それに私の伯母がヤマハの先生でその影響が強いんだ

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手汗で錆びにくいコーティング弦とは?メリットとデメリット

■コーティング弦のブランドメーカー
・Acoustic Science(アコースティックサイエンス)/トリートメント加工
・Aria(アリア)/テフロン加工
・Black Smith(ブラックスミス)/ナノカーボン加工
・Cleartone(クリアトーン)/トリートメント加工
★D’Addario(ダダリオ)/定番/シルバープレーテッド加工
・DR(ディーアール)/カラー加工
★Elixir(エリクサー)/元祖で超定番/ポリウェブ、ナノウェブ、オプティウェブ+アンチラスト加工
★Ernie Ball(アーニーボール)/定番/エナメル加工
・gallistrings(ガリストリングス)/ポリマー加工
・ghs(ガス)/ニッケル加工
・IBANEZ(アイバニーズ)/ニッケル加工
・K-GARAGE(Kガレージ)/ポリマー、ガラス加工
・Magma Strings(マグマストリングス)/ポリマー加工
・Martin(マーティン)/金メッキ加工
・Optima(オプティマ)/ナチュラルカーボン、クリアナイロン加工

エレキギターやアコースティックギター用のコーティング弦のブランドメーカー例を挙げてみましたが、この他にもまだまだ存在します。コーティング弦ブランドの中でも大多数の方が好んで使うものといえば、元祖かつ超定番の『Elixir』、定番の『D’Addario』『Ernie Ball』の3メーカーあたりでしょう。初めての方は、まずElixirから始めれば間違いないかと思います。

ギター弦をコーティング加工する際に用いられる塗料は各メーカーごとで異なりますし、同メーカ-内でも商品ごとによって変わってきます。したがって、ご自身が使用するギターとの相性、感触、出したい音を楽器店のプロと相談しつつ弦を購入しましょう。下記、コーティング弦のメリット・デメリットについて説明します。

コーティング弦のメリット

非コーティングのノーマル弦よりもコーティング済のコーティング弦の方が、汗・垢・汚れからくるギター弦の錆び・腐食に対して強く、結果、弦を張ってから交換するまでの持続性・音質の劣化しにくさ・テンション感が高まります。

簡単に言えば、丈夫で長く使えるギター弦です。非コーティングの弦だと手汗が多い方の場合、弦を張り替えている最中からべっとりついてしまい、最短で当日の数時間後からダメになり、もっても1週間くらいです。

またギター弦を張り替えたばかりだと、巻弦の凹凸部分と左手の指が擦れてキュッキュッと鳴る「フィンガリングノイズ(スクラッチノイズ/フィンガーレスノイズ)」が出やすくなっています。しかしコーティングの厚みがある分凹凸部分が浅くなり、また指が滑らかになることも相まって、アクセント以外の意図しないノイズ予防とスライド奏法がしやすくなります。

コーティング弦の元祖であるElixirですが、開発会社はW.L.Gore & Associates(WLゴア&アソシエイツ)という、フッ素樹脂であるゴアテックス素材を用いて医療分野や宇宙航空産業分野などで活躍する企業です。しかし実は、1997年の開発当時は世界中のギタリストから上記メリットをあまり信じられていませんでした。

「非コーティング弦と比べて弾き心地や音のトーンが悪い」「結局コーティングの中はノーマル弦と同じく劣化してロングライフではないだろ」「パンチの効いたアタックを出したいのに張りがない」「クリスピーな手応えのあるアタック音を出したい」「音抜けが悪い」「コーティングが剥がれて衣装やギターが汚れる」など、世界中のギタリストが疑心暗鬼でした。

こうした改善点を1つ1つクリアしていき、Elixirは『ポリウェブ(1997年)』⇒『ナノウェブ(1999年)』⇒『オプティウェブ(2017年)』の順でコーティング弦を開発していきました。また『ナノウェブ』から『オプティウェブ』の間の2005年には、『アンチラスト(Anti-Rust/非サビ)』というコーティングする弦自体を錆びにくく腐食しにくい加工技術を開発しています。

こうしたコーティング弦元祖メーカーのElixirによって、今では非コーティング弦とほとんど見分けがつかない程コーティング弦の質は高まり、プロからアマチュアまで世界中のギタリストにコーティング弦が支持されるようになってきています。

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コーティング弦のデメリット


コーティング弦はメリットばかりではありません。当然デメリットも存在します。各メーカーが販売するコーティング弦のデメリットに共通する原因は、当たり前ですがコーティング加工に起因します。デメリットの種類は大きく分けると2つあり、ギター音に関するものと金銭的(経済的)なものに分かれます。

ギター音に関してのデメリットは、「ツルツル滑ってチョーキングやスライド奏法を失敗する」「音抜けが悪くモコモコ埋もれたり、音の立ち上がりが悪い」「張り替えたばかりなのにコイル感が寂しい」「ピック奏法(フィンガリングノイズ・ピックスクラッチ・ピッキング・スウィープなど)がやりにくい」「長時間触り心地が同じで弦が切れる時に驚く」などです。

金銭に関してのデメリットは、コーティング弦は通常の非コーティング弦よりも1個あたりの販売価格が高いことです。非コーティング弦の平均的な販売価格は500円~700円、コーティング弦の販売価格は900円~2,000円となります。

注意することはデメリットを2つ挙げてはみましたが、それを特にデメリットと捉えない方もいることです。初めてコーティング弦を触れば慣れていない分滑りますが、何回も練習する内に慣れて気にならなくなります。あるいは少し音質は下げるものの、長時間弾いていてもそれ以下の音質にはなりにくく、弦を張った時の音が継続する点は転じて大きなメリットになります。

コストパフォマンスに関しては、通常弦とコーティング弦でどっちが高いかは一概には言えません。なぜなら一人ひとりのギタリストで、弦の張替え頻度(消耗頻度)が異なるからです。例えば『レギュラースリンキー/Ernie Ball(500円)』と『OPTIWEB/Elixir(1,400円)』で、消耗頻度3日・1週間・2週間で1ヶ月あたりにかかる費用を比較してみます。

消耗頻度3日の場合、コーティング弦はあまり消耗しないので『レギュラースリンキー』の5,000円程度かかります。消耗頻度1週間の場合、『レギュラースリンキー』なら2,100円、『OPTIWEB』なら6,000円で3,900円ほど『レギュラースリンキー』の方が安上がりになります。一方で消耗頻度2週間の場合、『OPTIWEB』は3,000円しかかからないことがわかります。

音のこだわりは一旦置いておいて、もしコストパフォマンスだけで考える場合は、ご自身がいつもどの程度の頻度でギター弦を張り替えているのか考えて、1ヶ月あたりの総費用を比較してみましょう。1個あたりは高いコーティング弦の方が、実は意外にもお金の節約になることがあります。

    • では実際に手汗をかいた時に、どうギターをお手入れをしていくか説明するね

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中間もくじ

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【お手入れ方法】ギター弦・指板やフレット・ボディの汗錆び防止

  • 汗錆び防止:お手入れの習慣化をするのが重要
  • ギター弦:クロス+クリーナー+弦潤滑剤
  • 指板やフレット:クロス+レモンオイル/オレンジオイル+研磨剤
  • ボディ:クロス+ポリッシュ
  • 楽器ごとで若干仕様が異なる⇒購入店、工房、メーカーと要相談
  • 赤ちゃんのように楽器は扱おう

冒頭でもお伝えしましたが、楽器を長持ちさせたり、弦を錆びさせないで良い音を奏でるためには、こまめに汗・皮脂・指紋・垢・ほこりといった汚れをきれいに取って、お手入れを習慣化しましょう。こうした汚れを取らないと、目に見えない小さな傷から入り込んで、錆びやひび割れ、ラッカー塗装の変色などを招きます。

ギター弦

ギター弦のお手入れ方法を説明します。ギターによってペグを回す方向が稀に異なりますが、基本は反時計回りにペグを回すと、若干音が低くなりつつ弦が緩みます。弦が緩んだら、クリーニングクロスにストリングクリーナーを塗るか噴き付けて、1本1本の弦の汚れを拭き取っていきます。

こうやってギター弦を毎回きちんとお手入れするだけでも、かなり錆びにくくなるので必ずきれいにしましょう。さらに錆びにくくするには、ストリングクリーナーで汚れを取った後に、クロスに弦潤滑剤(フィンガーイーズ・スライドムーブ・ファストフレット・スムースフィンガーなど)を染み込ませて、弦につけることでよりサビ防止に繋がります。

ここでは弦を緩める方法を紹介しましたが、ギターの種類によっては弦を緩めずにクロスで拭き取る方が傷つかないタイプもあるので、そこは購入した楽器店や工房の方と相談してください。

指板やフレット

指板やフレットのお手入れ方法を説明します。指板は弦に覆われて隠れているので、あまり汚れが目立たず、頻繁にお手入れをしない方もいるかもしれません。ですが、意外と弦を外すと汚れが見えることがあるので、弦のお手入れをする際に、クロスにレモンオイルやオレンジオイルなどを染み込ませて汚れを取りつつ、しっかりと油分を与えましょう。

この際に注意することは、レモンオイルやオレンジオイルが弦につくと錆びる原因にもなります。なので、私の知り合いのギタリストは、指板を清掃する際に一旦弦を緩ませることで、なるべく弦につかないように工夫しています。

またフレットもチョーキングなどで頻繁に弦が接触している部分でもあるので、指板と同じくレモンオイルなどでお手入れしましょう。この際に、1つ1つのフレットの傷を見てみて、自分で研磨剤で修復できそうならやった方が楽器が長持ちします。初心者の方で、まだ一度もフレットを磨いたことがない場合は、最初はお店の方にやり方を見せてもらう方が安全です。

ボディ

ボディのお手入れ方法を説明します。ボディのお手入れには、クロスとギターポリッシュを使用します。たまにギターポリッシュを直接ボディに噴き付けて汚れを落とそうとする方もいますが、基本的にはクロスに噴き付けた方が無難です。ギターポリッシュを使う頻度は、そう毎回でなくても週1回、もしくは月2回程度で十分です。

ギターポリッシュの使用上の注意点としては、ポリウレタンなどギターの塗装の成分とギターポリッシュの成分の相性が良くなくて、変質を起こして変色する可能性もあります。売れ筋の商品だから安心というよりは、実際に使っている楽器ごとで異なるので、そこもお店の方やギターの製造工房やメーカーの方に一度確認しましょう。

ちなみにギターポリッシュを使わずに、から拭きだけで十分という方もいますが、そこは個人の自由です。ギターポリッシュ使えば汚れを落とすだけでなく、塗装の保護や鏡面の艶出しもできて、比較的きれいな状態を保てますが、あまり艶出しをしたくない方は、無理にしなくてもいいと思います。

    • 私のサックスもそうなんだけど、楽器は赤ちゃんのように大切に扱ってあげないととても繊細なものなんだ。ギター弦を錆びさせたくないなら、きちんとお手入れを意識しよう

【手汗対策】ライブ中にギターが滑らないための方法

  • 対策1:ハンカチやハンドタオル
  • 対策2:ベビーパウダー
  • 対策3:握力を少しは鍛える
  • 対策4:塩化アルミニウム液などの制汗剤
  • 対策5:プロバンサイン
  • 複数の手汗対策をすることで、ライブ中の手汗対策ができる

ライブ中にギターが滑らないための5つの手汗対策を紹介します。ここでは「手汗が出たときにどうしたらいいのか」、また「手汗自体をなるべくかかないように抑える方法」について見ていきましょう。

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1.ハンカチやハンドタオル

ハンカチ・ハンドタオルを演奏場の近く、あるいはポケットなどに忍ばせておきましょう。私もいつもサックスを吹く際はハンカチを持っていて、曲と曲の合間にさっと拭いたりしています。ただし、ライブ中やスタジオで演奏していて、あまり休憩もなく弾き続けていると、拭いても拭いてもまたすぐに手汗が出てくると思います。

私自身は手掌多汗症体質とはいえ、日頃からメンタルトレーニングや食生活などを意識して、なるべく自律神経が乱れないように訓練を積んでいますし、また制汗剤などで制汗対策をきっちりしているのでハンカチ程度で十分です。ですが、まだ制汗対策をしていない手掌多汗症体質の方は、ハンカチだけでは手汗をまず乗り切れません。

2.ベビーパウダー


ベビーパウダーを演奏前に塗るギタリストはわりと多いです。パウダー1つ1つの粒子がある程度手汗を吸い込んでくれて、手汗をかいても通常よりもサラサラ状態をキープしてくれます。ただしベビーパウダーについて4つほど注意点があります。

第一に、「ベビーパウダーを塗ると手汗がおさまる」と勘違いをしている方がいますが、ベビーパウダー自体には特に制汗効果はありません。第二に、「通常よりもサラサラ状態」が却って滑ってしまって、慣れていないと演奏ミスを犯す可能性があります。

第三に、手掌多汗症の方であまりに手汗をかきすぎると、演奏の途中から効果がなくなります。そして第四に、ベビーパウダーが指板・弦・ネック・ボディなどに付着してしまいます。

これらの注意点を知らず「ベビーパウダーを塗っても演奏中に手汗が出て困るし、楽器が汚れる」と悩むのは、至極当然のことです。ベビーパウダーはあくまでも、一定量の手汗までは滑りを維持してくれるだけのものです。

3.握力を少しは鍛える

握力を少しは鍛えましょう。「ギターをするのに握力は必要ない」と言われるように、別に40kgとか必要ありません。フレットにきちんと弦が軽く押し当てられるなら十分です。とはいえ、エレキギターやアコースティックギターで太いギター弦を好む場合や、Fコード・バレーコード・ハイフレットで押さえる場合などに、握力がある方が心に余裕を持てます。

「心に余裕を持てる」⇒「自分には特に問題とならない」と思えれば、手に余計な力も入らず、必要最小限の力で弾けるようになります。逆に自然体で弾く余裕がないと、無理に力が入ってしまいすぐに手が疲れてしまったり、空回りするように必死になればなるほど、過剰に交感神経を刺激してしまい精神性発汗を促すことになります。

サックスも似たようなことが言えて、私も初めてサックスを始めた時はアンブシュアやブレスが上手くいかず、無駄に唇の筋肉が疲れていました。それにキーを押す際は、普段の生活であまり使わない小指の筋肉なども使うので、最初はつりそうでした。でも慣れる頃には、握力やサックスを吹く上で必要な筋肉が自然とついてきて、気づけば無理な吹き方をしなくなりました。

アスリートの体作りではありませんが、ギタリストにはギタリストなりの手の使い方や動かし方のテクニックやノウハウがあるし、サックス奏者にもサックス奏者なりのものがあります。したがって『習うより慣れろ』が大事で、経験や練習を積むほど力まずメンタルも安定していき、手汗の量が減ります。

    • 「慣れ」といえば、初めて使うライブスタジオの場合は、前日から下見をしっかり行って、当日ギリギリで入るよりは早めにスタンバイして、精神的に雰囲気に飲まれないようにするのも手汗に効果的だよ

4.テサランや塩化アルミニウム液などの制汗剤


塩化アルミニウム液などの制汗剤を使用しましょう。「手汗を押さえるツボがあるよ」と言うように、中国系統の鍼灸治療医学の分野では『合谷』などが存在します。ただし、ライブ中に滑らない程までは制汗効果は期待できません。あるいは「あの有名なプロのギタリストは手の交感神経を手術で切った」と知っても、高額な手術費用や高いリスクがあるので気軽にはできません。

そういう方はテサランや塩化アルミニウム液など制汗剤を使うと、気軽に手汗を抑える効果が期待できます。実際に私の手掌多汗症体質も『テサラン』や『デトランスα』という塩化アルミニウム液を使用しているので、サックスの演奏に支障が一切出ていません。

ただし注意点は、塩化アルミニウム液は使い方を間違えると副作用が強く出たり、効果が半減あるいは一切効かないことがあります。もし塩化アルミニウム液を使うなら、適切な方法で且つより効果を高める密封療法などを用いるべきです。加えて、制汗剤は100%手汗をかかないようにするものではなく、あくまでも演奏に支障が出ない範囲に手汗の発汗量を抑えるものです。

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5.プロバンサイン


『プロバンサイン』という医薬品を服用しても、手汗を抑えることができます。人間が汗を発する時に交感神経から分泌されるアセチルコリンを妨げる効果がある医薬品で、かなり手掌多汗症の方に効果が期待できます。ただし、手汗はかなり抑えることができますが、一方で全身に副作用が出やすい点は考慮しなければなりません。

    • ここに挙げた手汗対策はあくまでも、総合的に取り組まないと良い結果は得られないよ。制汗剤やベビーパウダーだけ使えばいいのではなく、きちんと練習を積んで、自信を持ってライブに臨める心構えを作るとか、やれることは積極的に取り組もう

まとめ

今回は「手汗をかくギタリストのための弦や指板の手汗対策」についてお伝えしてきました。

  • 手汗によるギターの滑りや弦が錆びることは対策できる
  • 汗かきでもギターを弾くことはできる⇒錆びと手汗対策、大切に楽器を扱う気持ち
  • ライブ中の手汗の原因:体温上昇、精神性発汗、病気の症状
  • コーティング弦は手汗に強い
  • コーティング弦のメリット:防サビ、腐食防止など
  • コーティング弦のデメリット:コーティングが滑る、音質が下がるなど
  • コーティング弦もノーマル弦と見分けがつかない高いレベルになってきている
  • コーティング弦も消耗品なので、定期的に取り替える
  • ギターの錆び防止⇒弦、指板、ボディなどの丁寧なお手入れが大事
  • ギターごとで扱い方が変わるので、必ずお店、工房、メーカーのプロと相談する
  • 手汗対策:念入りな練習による自信、ベビーパウダー、制汗剤など
  • 手汗対策のポイント:総合的に取り組み効果を高める

誰かに手汗の悩みを相談しても「気にしなければいい」と一言だけ返されて、でも気にしないことができないから悩んでいるはずです。せっかくかっこいいギター音を響かせるなら、最高の状態で最高のパフォーマンスをしましょう。私は本来同じ手汗の悩みを抱えるサックス奏者ですが、適切に対策をしているので手汗に困らされることなく自由に楽しく吹いています。

楽しいギターライフのためには、常日頃から愛用ギターの汗や皮脂の汚れをキレイに取って、同時に錆び予防のケアもしましょう。またライブ中に手汗で滑ってチョーキングを失敗しないように、手汗の発汗量を抑える制汗剤を使用したり、手汗をかいても大丈夫なようにベビーパウダーを使用したり、本番にメンタルが崩れないようにしっかり練習に取り組みましょう。

いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと手汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの手汗を治療することに繋がります。

    • 下記は手汗用制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

“今手汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ手汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。

テサランを実際に使ってみた感想はこちらをクリック▼

【口コミ】テサランを3ヶ月体験した感想!手汗レベル3に効果ある?

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プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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