- 投稿日
- 2018年6月4日
- 更新日
【用語説明】汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)
人が汗をかく時は、汗腺という器官から汗が出てきます。その汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺と呼ばれる2種類の汗腺が存在し、それぞれの汗腺で汗の性質が異なります。汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)とは何か簡単に説明します。
エクリン腺とは
エクリン腺の存在意義は身体の体温調節機能にあります。エクリン腺から出る汗は、無味無臭、色は無色の汗です。エクリン腺の分布はほぼ全身くまなく存在します。なぜなら体温調節をする汗腺だからです。
逆に言うと、エクリン腺がない箇所は外耳道や爪の部分など汗腺がなくても体温調節をする必要がないごく僅かな箇所のみになります。上のキャプチャを見て頂きたいのですが、エクリン腺は表皮に対して開口しています。
アポクリン腺とは
アポクリン線の存在意義は体臭の原因となる汗を発することにあります。アポクリン線から出る汗は、臭いが少しあり、乳白色の汗です。アポクリン線の分布はエクリン腺とは異なり、限られた箇所に集約しています。
例えば、乳首や下腹部などです。そしてワキガやチチガが問題となるように、特に脇の下に特に集中しています。上のキャプチャを見て頂きたいのですが、アポクリン腺は毛根に対して開口部があります。
なぜアポクリン腺には臭いがあるのか
もともとアポクリン線は、人間のフェロモンとしても役割がありました。自分の臭いを発して、異性に対して惹きつける役割です。これは人間も他の動物も同じですが、自分とは違う臭いに対して人も動物も惹かれます。それは子孫を残そうという本能が、自分とは異なる臭いを発する遺伝子を欲しているからだと言われています。
考えてみれば、脇は鼻が近いので、他人の臭いを嗅ぎやすいですし、自分の臭いも確認したり、よく動物は自分のテリトリーに対してマーキング行為を行っていますよね。デリケートゾーンは生殖行為をする際に、直に相手と接触したり嗅ぎますよね。そう考えると、身体はすごく合理的だとは思います。
しかし、人間は文明を発達させて文字や言語能力を発達させたので、現代社会ではアポクリン線は退化しましたし、それにワキガやチチガという問題も多くの方が抱えています。アポクリン線からの汗には臭いの原因となる脂質やタンパク質や栄養分、アンモニアなどの成分を多く含んでいます。
ただ、アポクリン線から出た汗だけでは僅かな臭いのみで、ワキガで悩む程ではありません。ではなぜ臭うのか。それは、このアポクリン線の汗に含まれる脂質やタンパク質や栄養分、アンモニアなどが皮膚上の細菌によって分解されて、それが原因で臭いが発生しているからです。
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