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手汗を止める手術の方法!手汗の再発・副作用・年齢・費用を徹底解説


手汗を止める手術の副作用や費用、あと手汗は再発するのか教えて欲しい!幼少期から塩化アルミニウム液やミョウバン水など様々なものを試してきても、効果があまり現れない。それで病院で手術の説明を受けると後遺症で生活が困難になり後悔していると聞くし、調べると「手汗は再発する」らしい…本心では手術をしたいけど、不安で怖くて私はどうすればいいですか?

このように手の多汗症を手術で止めたいのに、実際のところ手術の副作用や不安で手術に躊躇している方が大勢います。そこで今回は「手汗を止める手術の方法」と「手術の不安要素(再発の有無や副作用など)」についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

ひどい手汗を抑える手術(ETS手術)の方法

  • 外来診療や説明会などを経て承諾書を記入
  • 全身麻酔+痛み止め
  • 腋の下の皮膚を2mm~4mmほど切り、内視鏡カメラを胸腔に入れる
  • モニター画面を確認しつつ、背骨の近くにある交感神経の束(Th3、Th4)を切除する ※ただしTh3、Th4をどの程度切除するかは医者それぞれで考え方が異なる
  • 交感神経の切除にかかる時間10分~30分/片側
  • 日帰りか1日だけ入院する

手術では交感神経を切除します。体温が熱くなくてもひどい手汗が出る場合、手の多汗症(手掌多汗症)である可能性があります。

手掌多汗症の治療方法の1つとして、内視鏡を用い交感神経を切除する方法でひどい手汗を抑える手術のことを『ETS手術』といいます。手汗を抑えられる理由は、交感神経から汗をかくアセチルコリンが分泌されていたのが、手術によって交感神経自体がなくなるからです。

ETS手術の方法は、事前の診察や説明会で手術を受ける覚悟ができたら、まず全身麻酔と痛み止めを注入します。次にメスで腋下の皮膚を薄く切り、内視鏡用いて交感神経を切除していきます。そして目覚めたらそのまま帰宅するか、1日だけ病院で入院をするといった流れで進んでいきます。

手術中は麻酔をしても痛い?術後の経過で痛みが出てくる?

手術中ですがまず痛みを感じることはありません。というのも全身麻酔をしますし、麻酔が切れて目が冷めた時に痛みが起こらないように、痛み止めも同時に注入するからです。またメスで切るのも2mm~4mmだけなので、体への負担もほとんどありません。

ただし手術後に痛み止めの効果が切れると、痛みのような感覚が出てくる場合があります。ETS手術を受けた方でよく言われているのが、「痛み」というよりは「筋肉が剥がれそう」「筋肉が痺れて動かしにくい」「手術で切った部分自体は痛くないけど、呼吸をすると胸につかえる」などです。

傷がズキズキ痛んで夜も眠ることができない日が続くといった手術後の感想はあまり聞きませんし、だいたいは数日経てば気にならなくなります。

    • だからといって腕をブンブン振り回して、わざわざ傷口を広げることはダメ。そこからバイ菌が入って炎症を起こすと、シミたり痛むことがあるよ

手術の成功と失敗。手術後に手汗が再発する原因

  • 手汗が再発する場合⇒手術の失敗(交感神経の切除漏れ)
  • 手汗が再発しない場合⇒手術の成功(完璧な交感神経の切除)
  • 手汗が再発するのは長期的な期間が経つ頃に多い
  • 組織の癒着が進むと再手術ができない可能性がある
  • 手術を受ける前に医者の言いなりになるのではなく、医者がそう考えた理由まで念入りに確認する

結論、ETS手術後に手汗が再発する場合はシンプルに手術の失敗(交感神経の切除漏れ)で、手汗が再発しない場合はシンプルに手術の成功(完璧な交感神経の切除)です。

例えばETS手術をして担当医から「手術は成功しました」と告げられて、その日から手汗が一切かかなくなったとします。ところが2年後のある日、いつも乾燥している手のひらが湿っているような感覚がして確かめてみると、なぜか手汗が再発していることがあります。「手術が失敗していたの!?」と慌てるのはごく普通の反応です。

まず勘違いしてはいけないことは、交感神経は2年や5年経っても人間の治癒能力では復元できません。したがって交感神経の切除をすると、原則手汗の再発はありえません。手汗が再発する原因はETS手術時に、本来切除しなければならなかった交感神経の切除漏れに担当医が気づくことができなかったためです。

交感神経(Th3、Th4)を切除すればするほど代償性発汗が起こる確率が高まるので、病院や各医者ごとで「Th3のみ切除」「Th4のみ切除」「Th3とTh4の両方切除」というように切除する交感神経の数が異なります。最も再発をしない切除方法は神経を両方切除することですが、片方のみ切除しようとすると切除漏れが発生する確率が高まります。

もし交感神経の切除漏れがあった場合は、数日単位でなく1年や2年など長期的な単位で手汗が再発する可能性があります。さらに問題は「再発したんだから、取り残した交感神経を全部切除してください」と担当医にお願いしても、一度手術すると体の中では組織同士の癒着が進むので、もう一度切除して再発を消すのが難しいことです。

    • これ以上の手術は危険なので、この段階だと手汗を止めるには制汗剤などを使用するのが安全だよ

    • でもどの交感神経を切除するかって私にはわからないんですが…

    • まぁ医療関係者じゃないと厳しいよね。だからこそ複数の医者に相談したり治療方針の根拠の確認を取っておかないと、再発した時に少しも納得がいかないし、きっと後悔の度合いが大きくなるよ

手汗を抑える手術後の傷跡・副作用・後遺症

  • 手術での傷跡は一生残るものではない
  • 手術の副作用は代償性発汗。代償性発汗は一生残る後遺症となる
  • 代償性発汗以外にも顔がほてったり、手が乾燥することがある
  • 必ずしも副作用が起こるわけではない。ただし手術をやってみないとわからないし、一度手術をすれば原則元に戻せない

手術をすれば一時的に傷跡ができますし、一生付き合う後遺症が残る可能性があります。女性の方だと手術をして傷跡が残れば水着やノースリーブの服を着ることができないので抵抗感も強いと思います。

それに手術後すぐは傷跡も見えたり、傷口から体液が滲み出てきてまるでワキガのように臭うこともあります。ただし、だいたい1ヶ月半~2ヶ月ほどでダウンタイムから回復して、臭いや傷跡もほぼ消えるので、ノースリーブを着れなくことはありません。

問題は手の汗を止めたので、その分の汗が下半身、胸、背中、太ももなど他の部位で代わりに発汗する『代償性発汗』が起こる可能性があります。もちろん100%代償性発汗が起こることはありませんが、手術前に判断はできません。また代償性発汗のリスクを下げすぎると、今度は交感神経の取り残しが増えて2年後の手汗再発を招くおそれもあります。

さらに手汗を完全に止める手術のため手汗による保湿効果も失われたり、あるいは体の発汗バランスが崩れることによるめまい、頭痛、顔がほてるなどの症状が出る可能性もあります。したがって手術を行うことで、『代償性発汗』『代償性発汗に伴う諸症状や手の乾燥』が副作用で現れ、今後の人生でずっと付き合っていく後遺症となります。

    • 代償性発汗が起こると辛いけど、制汗剤やプロバンサインなどで制汗対策はできるよ

【両手注意】1回目の手汗の手術は片手から受ける

  • 外来診療(初診):検査、説明会、入院の選択
  • 1回目のETS手術(片手):4割の患者日帰り、6割の患者1泊2日の入院
  • 最低3ヶ月間は代償性発汗などの確認期間⇒大丈夫だと判断
  • 2回目のETS手術(もう反対側):塩化アルミニウム液、カウンセリングの継続、リバーサル手術

1度に両手の手術をしないで、なるべく片手からするようにしてください。右手だけ、左手だけに偏って手汗が出るというよりは、多くの方は両手ともに手掌多汗症だと思います。そのため副作用などのリスクを承知して、病院で両手ともに手汗を止める手術を受けたい気持ちはわかります。

ですが基本的に手術を受ける際は、まずは右か左のどちらか片手だけを手術して、その後の手汗の変化や代償性発汗などの後遺症が起こっていないか確認をしていきます。それでもう反対側の手術をしても大丈夫だと判断したら、最低3ヶ月は検証期間を空けて2度目の手術を受けます。

この流れに沿って、片手から手汗の手術を行うのが最もリスクを下げられて安全だと思います。ただし病院やクリニックによっては片手のみの施術を面倒だと思うところもあり、「一度に両手とも手術をしましょう」と話を振ってきます。一度交感神経を切除すると原則やり直せないので、そこはよく考えましょう。

    • 個人的に片手手術をした方が安全だと思う。でも両手にするのも自由だよ。現場の医者と相談しつつ、自己責任で最終判断をしよう

ETS手術に関する口コミ・感想・被害者・後悔した経験

  • ETS手術後⇒後悔しないで納得がいく方、いろいろな理由で後悔する方に分かれる
  • 後悔する方によって「ETS被害者」という言葉が生まれ、実際に「ETS手術裁判」が行われている
  • 1病院、1医者にこだわる必要性はないので、セカンドオピニオンをしていこう
  • ボイスレコーダーを使用して客観的証拠を残すことと、繰り返し聞き返すことで手術をする決心がつく

実際にETS手術をした方たちの感想や、後悔した経験などを3つ記載します。

【ピアノを弾けるようになりました】・・・
小学生からピアノを弾いていたのですが、いつも指に汗がでて悩んでいました。中学生になって、どうしても耐えられなくなって手術をしました。麻酔から目が覚めるともう手汗が止まっていて、正直私の体ではない気持ちでした。でもお医者さんから言われてたようにふくらはぎから汗が噴きだすようになりました。それでも、これでピアノが弾けるようになったので、手術をしたことを後悔していません。
【電車の中がしんどいです】・・・
私は毎朝電車に乗って大学に行っているのですがets手術をしてからもう電車に乗りたくありません。大学生までオドレミンで耐えていましたが、ネットで調べる内に手術を知りました。手術してから手汗が少なくなったと思いますが。ですが立っていると汗が足に落ちてきておしりが濡れてしまいます。その日は中学生の男の子たちが近くにいて、私の勘違いかもしれませんが数枚程写真をとられたかもしれません…手術をしなければよかったと思ってます。
【信頼できない先生に手術されました】・・・
前から代償性発汗を知っていましたが、でももう汗で苦しむのは嫌でした。それで近くのクリニックに行くと男性の先生が出てきて、そのままの流れで手術をしてもらいました。すぐに脚の汗が増えて代償性発汗になったとわかって、先生に相談しに行きました。ところがです!先生は「事前に説明した通りです。頑張ってください。」って。いやいや、なんですかその態度は。こっちは被害者ですよ!それでもしつこく話していると別の先生を紹介して。なぜか別の先生が私の相談にのってくれました。その人は親切だったので、手術したことは後悔していませんが、あの先生はダメです!

手術を受けるだけの手汗の悩みを抱えていたことは共通していますが、手術後の感想や後悔の感じ方が人それぞれです。

1人目は、代償性発汗が起こっても辛い手汗の悩みを解決できて納得ができた方。2人目は、代償性発汗で人前で恥ずかしい経験をして後悔をしている方。3人目は、代償性発汗自体は後悔していないけど、不親切な医者に遭遇してしまって不安がある方。このように人によって手術後の感じ方は全く異なります。

3人目の体験のように、病院や医者によっては患者への対応が不十分であったり、あるいは聞いていた話と全然違うこともあります。その結果、医者と患者の認識の相違が発生して『ETS被害者』という言葉ができたり、これまで「ETS手術は医者の金儲けのため」という主張で『ETS手術裁判』が実際に行われてきました。

だからこそ、1つの病院だけにこだわらないことが大切です。具体的には1つの病院での診察結果を複数の病院、複数の医者に第二、第三の意見を求める『セカンドオピニオン』をしていくと、いろいろな観点からアドバイスを貰えて、その内に「自分が本当に知りたいことはなんだろう?」と不安が明確になってきます。

勘違いしてほしくありませんが、私はETS手術自体は何も問題ないので、リスクを考えた上で受けたいのであれば自由に受ければいいと考えている人間です。ただし、医療知識に乏しい方が一度の説明だけで手術を受けてしまうと危険なので、しつこいくらい慎重に考えていきましょう。

    • ちなみにETS手術裁判は立証が難しいんだ。病院で行われた医者の説明は必ず記録を取っておこう

    • 説明の記録ってどう取るんですか?

    • スマホのボイスレコーダーとかだよ。ちゃんとした病院だと診察時のカルテに患者の質問や要望まで記入してるんだけど、記入してないとその場で行われた実際のやり取りがわからない。でもボイスレコーダーなら客観的に記録できる。それに何度でも聞けるから手術への心の準備もできるよ

全国の病院の何科で手汗の手術を受けられる?

手汗の手術は病院やクリニックの「皮膚科」「美容外科」「整形外科」で受けられます。ただし全国のすべての病院やクリニックで手術環境が整っているわけでもないので、手術を扱っているかは事前にホームページや電話をして確認を取りましょう。

手術適用年齢は何歳から?未成年の子供(小学生・中学生・高校生)でも内緒で受けられる?

結論、手術適用年齢は特に制限がないので、未成年の子供(小学生・中学生・高校生)でも手術は受けられます。しかし保護者に内緒では受けられません。手術の制限は医療器具の関係で「身長145cm以下は不可」となります。また未成年の子供だと保護者の同意書が必要なので、保護者に内緒で手術を受けることはできません。

手汗の手術に医療保険や生命保険は適用される?


結論、手汗の手術に医療保険や生命保険は適用されます。ただし適用条件としてETS手術に関しては、手掌多汗症(原発性多汗症)だと医者が判断する必要があります。

手汗の手術にかかる値段や手術以外の諸費用はいくら?


結論、手汗の手術にかかる値段と手術以外の諸費用を合計して、およそ10万円前後になります。初診料(850円)、血液検査など(5,000円)、片側手術費用(10万円)、再検査(850円)などが目安となります。1度にかかる費用は高いですが、手術に成功すればもう手汗に悩まされることはないので、長期的に考えれば安く済みます。

手汗を止める手術の名医(山本英博クリニック 山本英博院長)

手汗の手術の名医として『時事メディカル』でもよく挙げられるのは、東京(渋谷)にある山本英博クリニックの山本英博(やまもとひでひろ)院長が有名です。山本医師は多汗症に関する手術では、日本で最も多い実績を誇っていて、1万400名以上の多汗症患者さんを執刀してきた名医です。

また、2000年にはCarl-Storz賞(日本内視鏡外科学会賞)を受賞しており、公にも多汗症治療に大きな貢献をしてきた医師と認められています。さらに、日本で唯一『リバーサル手術』をできる腕を持つ医師でもあるので、原則治療できない交感神経も治療できる可能性があります。

ただし山本英博クリニックでETS手術をしても、後悔をして訴訟を起こした方もいます。名医だからといって安心、安全という気持ちは危険です。すべては自己判断の上、自己責任で行いましょう。

    • 手術に悩むなら山本医師に相談するのもありだと思う。でも山本医師だからといって100%頼り切るのは問題。リスク管理は慎重にしよう

まとめ

今回は「手汗を止める手術の方法」と「手術の不安要素(再発の有無や副作用など)」についてお伝えしてきました。

  • 手汗を止める手術(ETS手術)とは交感神経を切除する手術のこと
  • 全身麻酔をするため手術中は痛みを伴わない
  • 術後に手汗が再発するのは手術の失敗が原因
  • 代償性発汗は必ずしも起こるわけではないが、手術をしてみないとわからない
  • 代償性発汗が起こったとしても後悔するか、後悔しないかは人それぞれ
  • 未成年の子供でも手術を受けられるが、親権者の同意書が必要
  • 手術には医療保険や生命保険が適用されるので、手術費はおよそ10万円程度
  • ETS手術の名医として有名なのは山本英博医師

誰でも手術をすれば手汗を止めることができますが、ご自身の体の中をいじるのでとても不安だと思うし、その不安を感じることは大切なことです。軽はずみに行動せず副作用、後遺症、費用、再発の可能性、実際の口コミ、感想などの情報を集めて、ご自身の中で納得できるのかが手汗の手術を受けるにあたって必須です。

医者の腕も手術の成功率に大きく影響するので、信頼性の低い無名のクリニックや病院ではなく、口コミや第三機関が評価している信頼あるクリニックや病院を選ぶようにしましょう。もし手術後に代償性発汗が起こった場合は、『テサラン』や『デトランスα』などの制汗剤で制汗対策をしていきましょう。

いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと手汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの手汗を治療することに繋がります。

    • 下記は手汗用制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

“今手汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ手汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。

テサランを実際に使ってみた感想はこちらをクリック▼

【口コミ】テサランを3ヶ月体験した感想!手汗レベル3に効果ある?

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プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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