- 投稿日
- 2018年9月3日
- 更新日
お灸や鍼灸治療で多汗症は治る?東京でお灸体験をして多汗症を治そう
「日常生活をしていると、気になる量の手汗がいっぱい出てしまう…でも手術すると他のとこから汗が出てくると聞くし…」何でもいいので手術以外の安全にできる治療方法を知りませんか?
このような悩みを持っている方は少なくありません。そこで今回は「お灸や鍼灸治療で多汗症は治るのか?」についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
多汗症の2つの原因
日常生活に支障が出るほど手汗や脇汗をかいてしまう場合、多汗症である可能性があります。よく新陳代謝がいい人が多汗症と言われますが、誤った知識となります。本当の多汗症の原因は2つあり、1つは優先遺伝が発現した結果、生まれながらにして多汗症体質になることです。この多汗症を原発性多汗症といいます。
もう1つは、何らかの病気になった結果、生まれた後に多汗症体質になることで、この多汗症を続発性多汗症といいます。例えば子供の頃は手汗が日常生活に困るほどではなかったのに、大人になってから何だかたくさん汗をかいて生活に困ると感じたら、多汗症を引き起こしている病気の可能性があります。
いずれの多汗症もかきたくない汗をかいてしまうので、イライラしたり神経に障るようになって、それがストレスとなり自律神経を崩してしまいます。自律神経が暴走した状態が続くほど、汗の量が爆発的に増えてしまうので、なるべくリラックスして安定する精神に戻す必要があります。
多汗症が体質や病気であることは、治療のためにも知っておくべきことだよ
お灸や鍼灸治療で多汗症は治るのか?
- お灸や鍼灸治療ではすぐには多汗症完治は難しい
- 1年程度の長期的検証が必要
- 多汗症の元となる原因を見つけて、原因に対する適切な治療が必要
下手に手術をすると代償性発汗が起こる可能性があるので、不安で踏みとどまってしまうのは仕方ないことです。あるいはプロバンサインや薬を飲むと顔が赤くなったりのどが渇くなど副作用が強いものもあります。
一方でお灸やツボ、鍼といった鍼灸治療にはあまり副作用や後遺症は聞かないと思いますし、事実デメリットは少ないです。それ故に、安心安全と思い、近くの鍼灸院やペインクリニックを探して鍼灸師に相談する方がいますが、実際のところ多汗症が100%治るのかというと、鍼灸師でもやってみないとわかりません。
でも、改善する見込みが無いのかというとそうではありません。先程もお伝えしましたが、多汗症の方が発汗をしている時は自律神経が暴走状態ですので、いかに沈静化させるかが重要です。西洋医学なら精神安定剤などを投与して自律神経に直接働きかけるので迅速に沈静化をすることができますが、当然副作用が強いです。
一方で、東洋医学ならお灸やツボ、鍼といった鍼灸治療が用いられ、お灸ならもぐさ(ヨモギ)に含まれるクロロフィルが血液を清めたり血液量を増やします。また、ツボや鍼なら血行を良くすることで全身の体内環境を改善することで徐々に自律神経を安定させていきます。
したがって、「お灸や鍼灸治療で多汗症は治るのか?」といえば、1年くらい長期的な治療を継続すれば改善はするかもしれません。
ただし、多汗症の原因が更年期障害などホルモンバランスを調節する必要があるなら同時に漢方薬治療を行う必要もあります。多汗症を改善するためには必ず原因を突き止めて、一つ一つに対して幾つかの治療方法を実施するのが最適です。
まず多汗症治療の第一歩は、何度も診察をして原因を特定していくことだよ
原因もわからないのに病気は治せませんよね
その通り。お灸やどんな薬も、あくまでも手段にしか過ぎないんだから、そこを間違ったら意味ないからね
鍼灸治療の効果を認める報告事例
鍼灸治療が本当に手汗や脇汗を抑える効果があるのか証明するために、自律神経を整える効果を認める2つの報告事例を挙げてみます。
1.良導絡自律神経調整療法
故中谷義雄博士によって報告されたのが『良導絡自律神経調整療法』です。まず、患者に直流電流を流して自律神経の反応パターンを健康な人の反応パターン(良導絡)と比較することで、治療するべきポイントを把握します。そして、そのポイントに対して鍼灸治療や漢方薬治療を行っていき、徐々に良導絡へ調整することで患者の体質が改善したという報告です。
2.多系統萎縮症(MSA:multiple system atrophy)
『多系統萎縮症(MSA)』という自律神経の機能障害による病気があるのですが、MSA患者に対して鍼灸治療が非常に効果があるといわれています。
報告事例では65歳のMSAの女性が、1年3ヶ月間合計192回の鍼灸治療を受けることで、副作用もなく自律神経の機能障害が大幅に改善されたという報告です。現在では日本の鍼灸院やペインクリニックでもMSA患者がよく来院しています。
2つの報告事例は内容は難しいけど、しっかりと自律神経に働きかけていることは証明されているんだ
え、でも1年3ヶ月間もですか!?すごい長いですね
【参考サイト】The Journal of Chinese Medicine
https://www.jcm.co.uk/news/latestissue/
多汗症を治すコツ:腕のいい鍼灸師を探そう
鍼灸治療が自律神経に働きかけて、多汗症体質を改善する可能性があることはおわかり頂けたと思います。でも、どんな優れた薬や治療方法でもそれを扱う医者の腕がなければ、毒になりますし失敗します。
交通費やお仕事の制約もあると思うので遠出は難しいと思いますが、鍼灸院やペインクリニックを探す時は、なるべく腕のいい鍼灸師がいるところにしましょう。自宅でパソコンを起動して「病院自体の規模」「どんな医者がいて実績はどうなのか」「口コミや体験談が載っているサイトはないのか」などを事前に調べてみましょう。
その上で実際に診察に行ってみて、信頼できそうならいいと思いますが、手技もない駆け出しの研修医のような鍼灸師にあたった場合は、多汗症が治るものも治らないので、さっさと別の医者か病院自体を変えてしまいましょう。医者があなたを選ぶのではなく、あなたが優れた医者を選ぶように心がけることが多汗症を治す近道となります。
東京のせんねん灸銀座でお灸体験をしてみよう
お灸で有名な企業といえば本社が滋賀県にある『せんねん灸』ですが、大阪・京都・東京(銀座)にも支店があって、写真は銀座支店のものです。せんねん灸ではお灸を売っていたり、お灸がはじめての人にも優しくツボの場所や使用方法を教えてくれます。
あと、時期によってはお灸を体験できる日もあるので、これからお灸を始めてみようと思う方は一度訪れてはどうでしょうか。
ちなみに私は会社の先輩方と一緒に銀座店に体験しに行ったことがありますが、店員さんは丁寧に説明してくれたので、非常に楽しくお灸について学ぶことができました。体験学習は本で読むより手っ取り早く覚えられますし、みなさんもきっと楽しい思い出になると思います。
ついでにカップルでデートに使うのも、意外とおもしろいですよ
お灸を始める上での使用方法や注意点
お灸はアマゾンでも1,000円~3,000円あれば購入できて、2日あれば自宅で簡単に始められます。ただし簡単に始められるからといって、実は意外と使用する上で注意点があったりしますし、特に女性の方は要注意です。
(例)お灸の使用方法や注意点(7つ)
- 体調や湿度などによって熱いと感じたり、場合によっては火傷するか水疱ができる
- 血行がいい状態で使用すると火傷しやすい(運動後、入浴後、飲酒、風邪など)
- ツボ以外の皮膚の弱い箇所に使用しない(特に顔や目の周りは危険)
- 幼児や子供に対してお灸の使用は避ける
- 妊娠中は自宅でのお灸の使用は避ける
- もぐさの火が消えた後は再び火をつけないで放置する
- 1日に使用するお灸は、1つのツボに対して1つのみ
特に女性の場合は生理や更年期障害でどうしてもホルモンバランスが崩れてしまうので、熱いと感じやすくなります。
中には熱いと感じても、途中でやめるのはもったいないからと思って我慢してしまう方もいますが、結局火傷しているので、きちんと注意点を守って使用しましょう。注意点がわからない方は、いきなり始めずにまずは鍼灸師に相談したり、お灸の体験をするなどして勉強しましょう。
ちなみに妊婦さんでも担当医の許可を取っている方もいるよ
でも、そこまでしてお灸ってやるものなんですか?
したければすればいいし、別にしなくてもいいと思うよ。結局人それぞれかな
まとめ
今回は「お灸や鍼灸治療で多汗症は治るのか?」についてお伝えしてきました。
- 暴走した自律神経バランスを整えることで多汗症を改善する
- 鍼灸治療の自律神経を安定化させる効果は照明済みだが、どうしても時間がかかる
- 医者もピンキリなので、なるべく情報を集めて適切に早く多汗症を治そう
- お灸の体験は効率よく楽しく学べる
- 使用方法を間違えずにお灸を使っていこう
- 女性の方は体調に注意してお灸をする
今回は東洋医学に属する鍼灸治療についてお伝えしましたが、みなさんに繰り返し理解して頂きたいことは「検証期間」です。上記で「1年3ヶ月間合計192回の鍼灸治療を受けて治療したMSAの女性」についてご紹介しましたが、ネットで「効かない」と悩む多くの場合が十分な検証をしていません。
1日や1週間試したけどダメだと嘆く前に、せめて1ヶ月~半年、あるいは彼女のように1年以上継続することで、もしかしたら多汗症体質が根本から改善していく可能性だって十分にあります。諦めずに何事も継続し続けることが大事だと思います。
いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの汗を治療することに繋がります。
下記は子供や妊娠中の女性の敏感肌でも使える制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です
“今汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。