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ミョウバン結晶が水に溶けない?簡単な作り方でワキガ治療と消臭効果


ワキガや靴の臭いをどうにかしようと制汗剤や消臭剤を使っても、あの嫌な異臭があまり取れないという経験はありませんか?取れない臭いに対して劇的に効果が望めるものといえば、『ミョウバン水』です。そこで今回は、「ミョウバン水のワキガ治療と消臭効果」と「自宅で簡単に作るミョウバン水の作り方」についてお伝えしていこうと思います。

ミョウバン(カリウムミョウバンの焼ミョウバン)とは?


そもそもワキガや消臭効果があるといわれるミョウバンとは一体何なのでしょうか?ミョウバンとは正八面体の結晶を持つ硫酸塩で、いろいろな金属イオン(カリウム・ナトリウムカリウム・鉄・アルミニウム、その他)をまとめた複合塩のことです。その性質はアルミニウムと似ており、ある説ではミョウバンを分析する最中で、その中に含まれるアルミニウムが発見されたともいわれます。

数あるミョウバンの中でも一般に「ミョウバン」を指す場合は、『カリウムミョウバン(カリミョウバン/硫酸カリウムアルミニウムミョウバン)』という主な金属イオンがカリウムのミョウバンです。このカリウムミョウバンを160℃以下で熱を加えて、水分を飛ばしたものを『焼ミョウバン/枯礬(こばん)』といいます。

私がカリウムミョウバンを初めて知ったのは小学生の理科の酸化鉄実験でした。カリウムミョウバンは水分に溶けると性質が酸性になるのですが、その性質を利用して食品添加物(ナスの漬物や鍋の煮崩れ防止)・火薬・医療品の防腐剤・デオドラント剤・止血剤・皮なめし・メッキなどかなり幅広く使われる便利アイテムです。

有名な話では紀元前30年~60年頃の古代ローマから使われていたそうで、戦での止血剤や鎮痛剤、あるいはクレオパトラなど女性にとっての制汗剤でもあったそうです。日本でも昔から九州(大分県や鹿児島県)地方で自然に採掘される自然ミョウバン(カリナイト)が温泉にも使われており、湯の里温泉が有名です。

  • ミョウバンにはいくつも種類があるが、通常はカリウムミョウバンを指す
  • ミョウバンの水分を飛ばしたものを焼ミョウバンという
  • ミョウバンは食品、医薬品、デオドラント剤など何にでも使われる便利アイテム
  • ミョウバンは溶液になると酸性に変わる

ミョウバン水の3つの効果-ワキガ治療と消臭効果

ミョウバン水はミョウバンを水分に溶かした溶液です。ミョウバン水がなぜワキガの臭いを抑えられるのか、あるいはなぜ制汗剤として活用できるのか3つの効果(酸性・アルカリ性中和・タンパク質凝集効果)に分けてお伝えしていきます。ただし、ご存知の方もいると思いますがミョウバン水には他の効果もあるといわれていて、現代医学でも全貌はよくわかっていません。(2018年8月時点)

効果1/酸性による殺菌・消臭

ミョウバンが水分に溶けると酸性になりますが、酸性が皮膚の細菌を殺して臭いを消す効果があります。そもそも汗をかいたところで臭いはあまり発生しません。

ワキガや足裏の臭いが発生するのは、アポクリン腺からの汗にタンパク質やアンモニアなど栄養も含まれていて、それが皮膚上の細菌によってアルカリ性に分解される時の臭いです。したがって、皮膚上の細菌の殺菌効果と消臭効果が期待できます。

効果2/酸性によるアルカリ性中和(アンモニア臭軽減)

皮膚上の細菌がタンパク質などを分解する時はアルカリ性を持ち、それがアンモニア臭の原因となります。ミョウバン水は酸性のためアルカリ性との中和効果があります。したがって、アルカリ性中和効果が期待できます。

効果3/塩析現象によるタンパク質凝集効果(収れん作用・細胞の角質化)

ミョウバンは硫酸塩という高濃度の塩ですが、高濃度の塩には塩析現象によるタンパク質凝集効果が見られることがあります。19世紀終わり頃、タンパク質凝集原理はドイツ化学者フランツ・ホフマイスター氏によって発見されました。原理の簡単な説明ですが、高濃度の塩にはタンパク質は溶けず、一方でタンパク質は凝集して固まることになります(塩析現象)

これは皮膚上のタンパク質にも当てはまる現象で、脇にミョウバン水を塗ると細胞、筋肉、血管を構成しているタンパク質を凝集させて縮めます。

これを収れん効果(アストリンゼント)といって、細胞が縮むので角質化も起こりやすく、汗が皮膚上に出づらくなります。ちなみに、タンパク質凝集効果によって医薬品の防腐や止血剤に効果があるといわれています。したがって、タンパク質凝集(収れん作用・細胞の角質化)による発汗抑制効果が期待できます。

  • ミョウバン水には3つの効果(酸性・アルカリ性中和・タンパク質凝集効果)がある
  • ミョウバン水による殺菌・消臭効果
  • ミョウバン水によるアルカリ性中和効果
  • ミョウバン水によるタンパク質凝集効果
  • ミョウバン水の効果の全貌は現代医学でも検証段階

ミョウバン水の簡単な作り方「焼ミョウバン:水道水=1:30」

ミョウバン水の作り方をネットで調べると「水道水1.5L」で原液を作成している場合が多いです。ただ、普通そんなに使いませんし冷蔵庫で保存する時に容器が大きいと場所を取って邪魔なので、私が作成する場合は300mlくらいで作って一週間で使い切るペースです。

準備物(材料・容器など)

まず最も簡単な「焼ミョウバン:水道水=1:30」の比率で作るミョウバン水の作り方をご紹介します。材料と用意する道具は以下の通りです。

  • 焼ミョウバン/10g
  • (※)水道水(もしくは緑茶)/300ml
  • ハッカ油数滴
  • 飲み終わった500mlペットボトル/1本
  • クッキングスケール(はかり)
  • つめかえじょうご(もしくは不要な紙)
  • スプレータイプの容器

焼ミョウバンはスーパーの乾物コーナーや100均、あとはAmazonや楽天などで100円~200円くらいで手に入ります。水道水でもいいですし、緑茶の中にはカテキンが含まれているので殺菌効果が高まります。私が作成する場合は自宅に緑茶があればそれで作りますし、在庫が切れていれば水道水で作っています。またハッカ油も殺菌効果があるため入れています。

作り方の手順(ミョウバン水の原液)

  • クッキングスクールで焼ミョウバン10gを計量
  • ペットボトルに300mlの水道水を入れる
  • つめかえじょうごでミョウバンを入れる
  • ハッカ油を数滴入れる
  • ペットボトルを振って混ぜる
  • (※)10時間~1日すると完全に溶けて原液が完成

みなさんの中にはミョウバン結晶が溶けるのに時間がかかると思った方もいると思います。ミョウバン水ではありませんが自作する塩化アルミニウム液なら1時間あれば作れてしまいます。そこで、ミョウバン水の作成時間を短縮する方法をご紹介します。

ミョウバン結晶が水に溶けにくい問題の解決方法「焼ミョウバン:(お湯)=1:30」

先ほどの材料と準備物を3点変更して(※)、ミョウバン結晶が水に溶けにくい問題点を解決します。

準備物(材料・容器など)

  • 焼ミョウバン/10g
  • (※)お湯(もしくは熱い緑茶)/300ml
  • ハッカ油数滴
  • 飲み終わった500mlペットボトル/1本
  • クッキングスケール(はかり)
  • (※)すり鉢
  • つめかえじょうご(もしくは不要な紙)
  • (※)キッチングローブ(耐熱グローブ)
  • スプレータイプの容器

変更点は冷たい水道水からお湯に変更したのと、すり鉢と耐熱グローブを新たに用意したことです。

作り方の手順(ミョウバン水の原液)

  • クッキングスクールで焼ミョウバン10gを計量
  • (※)すり鉢で10分程度ミョウバンをすり潰す
  • (※)ペットボトルに300mlのお湯を入れる
  • つめかえじょうごでミョウバンを入れる
  • ハッカ油を数滴入れる
  • (※)キッチングローブをはめる
  • ペットボトルを振って混ぜる
  • (※)1時間~3時間すると完全に溶けて原液が完成

まず、すり鉢で焼ミョウバンをさらに小さな結晶にすり潰していきます。次が最も時間短縮になるのですが、ミョウバンは熱いものに溶けやすい性質があるためお湯で溶かします。その際にお湯で手を火傷しないためにキッチングローブをはめるのを忘れないでください。

他の材料と手順は同じですが、3点変えるだけでミョウバンが溶けるまでの時間が8倍~10倍近くも変わってきます。私が実践している方法ですし、これで作ったミョウバン水でも十分に効きます。なかなかミョウバンが溶けずにイライラしている方は、一度お試しください。

使用時の注意点(濃度の薄め方とアレルギー反応・保存方法・保湿)

この時点でできたものはあくまでもミョウバン水の原液ですので、薄めずに皮膚につけると肌荒れを起こします。しばしば原液のまま使用したい方もいますが、やめたほうが懸命だと思います。私が使用する場合は水道水や精製水などで薄めています。

例えば顔など皮膚が弱いところは10倍に薄めて、脇や足などは8倍に薄めて使っています。ただし、防腐剤も入れていませんので薄めたものは2日~3日で使い切るようにしてください。原液も私の場合は1週間で使い切っています。それと体質によってはミョウバン水に含まれる金属がアレルギー反応を起こす場合はあるので、初めての方はパッチテストを行ってからにしてください。

保存場所ですが、私の場合は直射日光を避けられる涼しい冷蔵庫でいつも保管しています。またミョウバン水は保湿効果がないので、必ず化粧水と併用して保湿もしてください。ガサガサ肌になると肌荒れやニキビもできやすくなるのでご注意ください。

ワキガ治療以外のミョウバン水の使い方

ミョウバン水の制汗効果・殺菌効果・消臭効果を知ると、いろいろな場面で力を発揮する万能アイテムとなります。

  • 骨折時ギプス内の殺菌・消臭
  • お風呂に垂らしてアトピー、あせも、ニキビ対策
  • お風呂掃除や洗面台の水垢掃除
  • 家庭用プールに入れて塩素代わり
  • 香害対策にファブリーズ代わり
  • ペットの臭いやスリッパの臭い対策
  • いちご鼻の毛穴黒ずみ対策
  • 洗濯時重曹と一緒に脱臭効果
  • 女性の陰部の臭い対策

上記のように日常生活でかなり幅広く使うことができます。例えば、骨折するとギプスの中は殺菌と垢で強烈な臭いがするのですが、ギプスの隙間からミョウバン水を入れることで殺菌と消臭を同時に行えます。

また、女性にとっては陰部の臭いはどうしてもしてしまう悩みの種です。女性の陰部は、おりものに混じるホルモンや汗の臭いなどいろいろなものが混じってしまうのですが、外出しているとけっこう対処が大変だったりします。スプレータイプの容器にミョウバン水を入れておけば、お手洗いの時にさっとケアができるので、女性の方は一度試してみてください。

効果が期待できる焼ミョウバンを含む市販商品


焼ミョウバンを含む市販商品で男女ともに長年愛され続けているものといえば、『デオナチュレソフトストーンW』です。私ももうずっとお世話になっているデオドラント剤ですので、ワキガ対策にいつも使っています。さっと塗るだけなので両脇10秒くらいで済みます。ただし、顔には塗ることができませんので、私は顔に塗る時は自分で作ったミョウバン水を塗っています。

まとめ

今回は「ミョウバン水のワキガ治療と消臭効果」と「自宅で簡単に作るミョウバン水の作り方」についてお伝えしてきました。

  • ミョウバン水は古代ローマから使われ続けている
  • ミョウバン水には3つの効果(酸性・アルカリ性中和・タンパク質凝集効果)がある
  • ミョウバン水は水道水で作ると時間がかかるが、お湯を使うと時間短縮できる
  • ミョウバン水の使用時は適切な濃度やアレルギー反応を確認する
  • ミョウバン水には保湿効果がない
  • ワキガ治療以外にも骨折時などさまざまな場面で活躍する

ミョウバン水は紀元前から使われており2,000年以上もの歴史がある制汗剤となります。長歴史の一方でミョウバン水の効果の全貌が解明されていないことが多くて、すごく不思議に感じるのですが、非常に優れた殺菌効果と消臭効果を併せ持つと実感しています。

ミョウバンが水に溶けない問題はわりと有名ですが、お湯を使えばすぐに溶けるので、これからミョウバン水を作ってみようと考えている方は真似してみてください。ただし、間違って原液のまま使用したり、パッチテストも行わずにいきなり使用してしまうとかえって肌荒れを起こす可能性もあるので、まずは少しずつ試していきましょう。

私もワキガでいつもミョウバン水にはお世話になっているので、もう私がミョウバン水を手離すことはないと思います。肌質が合えばみなさんも手放せなくなるかもしれません。

いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの汗を治療することに繋がります。

    • 下記は子供や妊娠中の女性の敏感肌でも使える制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

“今汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。

テサランを実際に使ってみた感想はこちらをクリック▼

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プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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