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ツボで汗を止める?舞子さんの半側発汗効果と脇・手足の8つのツボ


気温が高い、湿度が高い、体質が多汗症など、いろいろな原因で私たちは汗をかいてしまいます。汗は主に上がってしまった体温を下げるためのものですが、恋人とデート中に顔汗がすごく出てきて、おでこが光ったり、せっかく化粧をしたのにメイクが崩れてしまうこともあります。

そのような悩みを持つ方は、「応急措置的な汗止めツボ」と「関連する舞子さんの顔汗対策」について知りたいと思うのは当然のことです。そこで今回は「汗が止まるツボとはどういったものか」・「舞子さんの半側発汗はなぜ顔汗が止まるのか」、そして「ツボと圧迫以外の応急用汗止め対策」についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

ツボ(経穴)の汗抑制は自律神経バランスの正常化

ツボの別名は経穴(けいけつ)といいますが、経穴は鍼灸医学に分類されます。古代中国の長い歴史の中で培われてきた経験をもとに、体の異変や異状が現れている特定の部位に対して刺激(指圧・お灸・ハリ)を加えることで改善をしていく治療方法となります。

なぜ改善するのかは西洋医学の考え方では不明瞭ですが、東洋医学の考え方は人体の気の流れを改善して、体質や免疫能力などを改善できると信じられているためです。人体にはさまざまなツボがあり、東洋医学観点ではツボには自律神経の正常化を促す効果があると考えられています。

私たちが汗をかく場合は、多かれ少なかれ交感神経優位で自律神経バランスが崩れています。つまり律神経バランスが戻れば汗を止めることができるため、ツボは汗を止める効果があると信じられています。ただし、あくまでも東洋医学観点ですので西洋医学観点においては明確な証拠はありません。

脇の下の汗止めツボ(極泉・屋翳・大包)


ここからは汗止めに効果があるといわれる脇の下・手・足にある8つのツボについてお伝えしていきます。それぞれのツボがどこにあるのか、そしてどのような効果があるのかしっかり理解していきましょう。

脇のツボ1/極泉(きょくせん)


『極泉(きょくせん)』といい顔や頭の汗を抑えます。極泉がある場所は脇の真ん中を境にその両隣に位置しているので、例えば左の親指で右の極泉を押すことができます。効果は血液循環の改善につながり、肩関節の炎症・動悸・心痛などの症状に効きます。

また二の腕脂肪の燃焼に効果があるといわれ美容方面でも有名です。ボディラインを気にする女性の方が積極的に押しているツボでもあります。あるいは男性の方なら腕組みをしつつ、周りにばれないように極泉を押すことで、腕組みしながら汗を抑制することができます。

脇のツボ2/屋翳(おくえい)


『屋翳(おくえい)』といい顔や頭の汗を抑えます。位置している場所は両腕を広げて出てきた鎖骨と乳房を結ぶちょうど真ん中くらいになります。場所からわかるように心臓や肺に近いため、効果は心臓疾患や呼吸器障害、乳腺の炎症などになります。またバストアップにもなる効果があるので、バストアップを目指す女性の方は毎日押してみるのもどうでしょうか。

脇のツボ3/大包(だいほう)


『大包(だいほう)』といい顔や頭の汗を抑えます。極泉と場所は近いですが、脇の下ではなく腕を組んだ時に薬指や中指が触れているあばら骨付近となります。効果は肋骨付近の神経痛の改善、吐き気などの改善につながります。極泉・屋翳・大包ともに顔や上半身の汗の抑制につながるため、顔汗に悩んでいる方はぜひお試しください。

手の汗止めツボ(合谷・労宮・後渓・陰郄)


続いては手のひらと手の甲、手首にある4つのツボで『合谷』・『労宮』・『後渓』・『陰郄』といいます。それぞれ見ていきましょう。

手のツボ1/合谷(ごうこく)


『合谷(ごうこく)』といい脇の汗を抑えます。場所は手の甲を向けて、親指と人差し指の骨をたどった先にあるくぼみです。分かりづらい方はある程度場所を決めて、親指を大きく動かして骨の動きを感じてください。

そうすれば親指と人差し指の骨の境目もわかり、ちょうどその手前くらいにくぼみがあります。効果は意外と幅広く、生理痛、精神の不安や興奮状態、イライラといった神経過敏状態の改善などになります。私はかなり緊張してしまう性格なのですが、人前でのプレゼンの前など待っている間に合谷を押しているので、よく使っているツボです。

手のツボ2/労宮(ろうきゅう)


『労宮(ろうきゅう)』といい脇の汗を抑えます。場所は手のひらを向けて、手の真ん中に向かって縦に伸びる線があると思います。その真ん中の線の親指側にある箇所になります。例えば右手なら真ん中の線より右側になります。

それでも分かりづらい方は、手を丸めた時に、ちょうど中指の指先が当たる箇所の近くになります。効果は精神の安定化に効きます。人間の手のちょうど真ん中には心臓や大動脈の流れをコントロールする心包経があるのですが、心包経に適度な刺激を与えることでリラックス効果があります。

手のツボ3/後渓(こうけい)


『後渓(こうけい)』といい脇の汗を抑えます。場所は手のひらの小指側の端に伸びる線上です。小指を下にして机に置いた時に当たる箇所に後渓があります。効果は筋肉の緊張緩和や肩こりなどに効きます。

手のツボ4/陰郄(いんげき)


『陰郄(いんげき)』といい脇の汗を抑えます。場所は手のひらから小指側に下へ1~2cm下にいった箇所です。あるいは反対の手で手首を掴んだ際にちょうど親指と人差し指の間にすっぽり入った箇所です。効果は全身のかゆみの軽減や、体内の熱を下げる効果があります。

足の汗止めツボ/復溜(ふくりゅう)


『復溜(ふくりゅう)』といい、足の裏・おしり・背中・胸・脇・手・顔など全身の汗を抑えます。場所は足の内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみです。個人間で違いますがおよそ足から指3本分の高さになります。効果は全身の汗を抑えるだけでなく、体内の余分な水分を排出する効果があります。そのため、足に余分にたまっている水分も排出されて足のむくみの解消にもつながります。

舞子さんの顔汗対策-半側発汗(はんそくはっかん)


汗のツボではありませんが、以前テレビで「一体なぜ舞子(舞妓)さんは夏でも顔汗を全然かかなくて化粧崩れしないのか?」と紹介され、一躍有名となった『舞子さんの半側発汗法』について説明していきます。舞子さんの顔汗対策は極めて有効ですので、顔汗の化粧崩れでお困りの方は必ずご覧ください。

皮膚圧-発汗反射/半側発汗の原理とは?

ご存知の方も多いかもしれませんが、実は舞子さんは顔の汗をほとんどかない代わりに、下半身の汗はいつもよりも増えています。この原因は人間の『半側発汗(はんそくはっかん)』が関係しているのですが、あなたは半側発汗についてご存知でしょうか?

半側発汗は皮膚圧-発汗反射(一種の脊髄反射)であり、皮膚に圧力が加わっている体の半分では発汗量が抑制されますが、加わっていない半分側では発汗量が増える現象を指します。

半側発汗の歴史は、まず1930年代に緒方維弘氏に「半側発汗反射」と名付けられましたが、この段階では事象だけの発見で原因が不明でした。その後高木健太郎氏によって、原因が皮膚の圧力・圧迫であると解明され、「半側発汗」と名称がつきました。

「半側」は体の正中線より右半身か左半身か・ベッドに寝転んだ時に上か下か・体の胸上部(※お腹ではありません)より上か下かなどです。例えば、体の左半身に圧力が加わっている場合は、左半身の汗は抑制されますが、右半身は発汗量が増えることになります。

皮膚圧-発汗反射/半側発汗の見落としがちな注意点

ただし、勘違いしてはいけないのは総合的にかく汗の量は変わらないことです。たまにあるサイトでは「半側発汗をすると片側は汗を全くかかなくなる」と記載されていますが、それは大きな間違いです。あくまでも圧迫されている側の発汗量が抑制され、代償発汗の意味合いで圧迫されていない側の発汗量が増えます。

例えば圧迫なしでかく汗の総合量が200mlとした場合は、左右で100mlずつ汗をかいて総合量200mlです。仮に左半身を圧迫して左半身から30mlに減ったとしても、右半身からは残り170mlが出ることになります。

また、半側発汗で増える汗の量は皮膚への圧力の大きさ(パスカル)によって変わります。例えば、左半身に20パスカルの圧力が加わるのと、40パスカルの圧力が加わるのとでは右半身に出る発汗量が異なるということです。

半側発汗を利用した舞子さんの顔汗対策

この知識を踏まえて舞子さんを分析します。舞子さんは舞妓の高帯といわれる汗止め帯「胸上部にきつく」巻いています。この場合の側発汗は、胸上部より上の顔や頭などの汗は抑制され、おしりや足裏など下半身の汗は増えます。

とはいえ舞子さんとしては、顔汗が出ることで顔の真っ白な白粉と綺麗な紅化粧が崩れることが最も忌避されることですので、うまく半側発汗を利用しているといえます。また、上記でお伝えした脇の下の汗止めツボ(極泉・屋翳・大包)も汗止め帯の位置にあるため、同時にツボの効果もあると思います。

もし、あなたがデート中に顔汗が出そうになる心配があるのであれば、デートに行く前から舞子さんのように胸上部に皮膚圧力を加えれば顔の汗は「必ず」抑制されます。私は確かでないことは断言しない性格ですが、半側発汗に関しては人間が持つ脊髄反射であるため、「おそらく」ではなく「必ず」と断言できます。

舞子さんの真似をして、「Amazonで汗止め帯を購入したにもかかわらず全然汗の量が変わらない」という方は、製品に問題があるか適切な部位に適切な圧力を加えることができていないだけです。なぜなら人間に脊髄がある以上、半側発汗は誰もが必ず起こる脊髄反射だからです。

ツボと圧迫以外の応急用汗止め対策

ツボで汗を止めたいと思う方の多くは、汗が出てきた時にとりあえず応急処置でいいので汗をなんとかしたい気持ちが強いと思います。ここではツボと圧迫以外の応急用の汗止め対策について4つ記載します。

対策1/リンパ・血液冷却

汗をかくほど体温が上昇している場合は、心臓に近い高温の血液を保冷剤や濡れタオル、冷たいペットボトルなどで冷やしましょう。首周りや脇の下などの高温の血液を冷やすことで体温は下がります。

対策2/水分補給

体温を下げるためには水分補給も必要です。体が少しでも暑いと感じたらナトリウム(35~50mg/100ml)を含んだ水分補給をこまめにするようにしましょう。ただの水だと逆に体液濃度が下がるため、余計に汗が出ることになるので注意してください。

対策3/エアコンの効いた部屋に移動する

これは室内にいてすぐに移動できる場合のみですが、なるべく早くエアコンの効いた涼しい部屋に移動しましょう。ただでさえ、内心は焦っているのに暑い部屋にいると余計に汗が止まらなくなります。エアコンの効いた部屋、もしくは木陰でもいいのでまずは環境を変えましょう。

対策4/制汗剤

汗抑制に関する即効性で右に出るものはないのが制汗剤です。私のバッグにはいつもスプレータイプの制汗剤を入れて、応急処置が必要になれば使っています。また、汗をかいたまま放置するとあせもや湿疹もできますので、塩分や皮脂を落とせる汗ふきシートも常備しておくと安心です。

まとめ

今回は、「汗が止まるツボとはどういったものか」・「舞子さんの半側発汗はなぜ顔汗が止まるのか」・「ツボと圧迫以外の応急用汗止め対策」のテーマに沿ってお伝えしてきました。極泉・屋翳・大包・合谷・労宮・後渓・陰郄・復溜という自律神経を安定させていく8種類のツボをご紹介しました。

実際に効果があるのかといえばツボを押した瞬間に汗がピタッと止まるようなことはありません。ただし、日本は西洋医学重視であり、ツボは東洋医学由来のため「汗止めツボに絶大な効果がある」「絶対に効果がない」ともどちらとも断言することはできません。

私たちが通常「効果がある」と判断する基準は、即効性を求める西洋医学観点でどうしても考えてしまう傾向があります。これは現代の日本社会が西洋医学を重視しているため仕方がない傾向だと思います。

ただ、労宮のように手をぎゅっと握りしめると不思議と安心感を感じるのも事実ですので、自律神経を整えている証拠です。このことからもツボの汗止め効果はあながち間違いではないかもしれません。私としてはツボは毎日継続、長期的な体質改善を心がければ自律神経をより安定化させられるのではと考えています。

応急処置的な汗を止める方法は、ツボ・半側発汗の圧迫以外にリンパ冷却・水分補給・制汗剤などが挙げられます。今すぐに汗を止めたければ、最も手っ取り早いのは制汗剤です。ただ、制汗剤ばかりに頼り過ぎると皮膚の炎症も起こすので頼り過ぎには注意しましょう。

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プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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