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湿度が高いと汗が乾かない?止まらずベタベタで汗だく・熱中症対策


梅雨の時期、たくさん雨が降ってジメジメ、肌にはベタベタの汗がまとまりつく経験はありませんか?あるいは気温はそこまで高いとは思わないのに、湿度が高いだけで体がだるくなったり、どんどん汗ばむ経験はありませんか?中には湿度が原因で熱中症に陥ってしまった報告もあります。今回は、「湿度と汗の関係」について詳しくお伝えしていこうと思いますので、ぜひご覧ください。

湿度とは(相対湿度・絶対湿度)?

ご存知だと思いますが、湿度とは空気(湿り空気)中に含まれる水分(水蒸気)の割合を指したものです。肌感覚で「今日はジメジメしていて湿っている」と感じれば湿度は高く、昼間の砂漠のように「カラカラで乾燥している」と感じれば湿度は低いことになります。

また、湿度にも『絶対湿度』と『相対湿度』の二種類あり、一般的に私たちが湿度を指す場合は相対湿度を指します。この二つの湿度の違いですが、簡単にいうと空気中に含まれる「割合」なのか「重量」かの違いです。例えば、あなたの手には1kgの荷物が入るダンボールがあります。仮に0.5kgの荷物を入れたとすると、相対湿度は50%、絶対湿度は0.5kgとなります。

相対湿度と絶対湿度を理解する上では、さらに『飽和空気』『湿り空気』『乾き空気』といった空気の三種類も理解しなければなりませんが、そこまで理解する必要はないため説明は省略します。重要なことは、湿度(相対湿度)は空気に対する水蒸気の割合を意味していることです。

空気中の水蒸気飽和量と水滴(結露)関係


私たちは生きるために呼吸をして、空気中にある酸素を吸い込んでいます。私たちの周りにあふれている空気は酸素だけでなく、窒素・二酸化炭素・水素・アルゴン・ヘリウム・キセノン・ネオン・メタンなどさまざまなものと混ざり合って空気が作られています。そして空気中の中には水素分子、つまり目には見えませんが水蒸気が含まれています。

水蒸気が目には見えない状態であるためには、空気中にためることができる(飽和許容)量である必要があります。例えば、200mlのコップ(空気)には100mlの水(水蒸気)は入りますが、500mlの水(水蒸気)があると、残り400mlは空気中にためることができません。こうして空気の飽和量を超えて、目に見える状態で現れたのが水滴です。

また空気中の水蒸気飽和量ですが、これは空気の温度(気温)によって変わります。空気の性質ですが、温度が高いほど空気中にためることができる水蒸気の量が増え、温度が低いほど空気中にためることができる水蒸気の量が減ります。

このため、夏場の空気の中には水蒸気が多く含まれていて、蒸れるような感じがしますが、冬場だと空気中の水蒸気が少ないためカラッとした感じになります。他にもこの空気の性質が顕著に表れた例が冬場の窓ガラスに表れる水滴(結露)です。結露現象は温度が低くなった空気が、さらに温度の低い窓ガラスに接触したために、遂に水蒸気飽和量が限界を超えたためです。

『77不快指数』計算と不快な梅雨期間の理由


梅雨の時期など湿度が高いとなぜ不快に感じるのでしょうか?汗かきな方、多汗症の方だけではなく、あまり汗をかかない方でも関係なく高い湿度への不快さを感じています。

この湿度と不快さの関係を説明する上で欠かせないのが『不快指数/DI(discomfort index)/THI(temperature-humidity index)/HI(heat index)』という温熱指標です。不快指数は1957年にEarl=Crabill=Thomによって発表された不快感を数値で表す考え方です。

不快指数が高ければ高いほど私たちは不快に感じたり、暑くて汗をかいてしまう状態になります。不快指数75を基準として少し暑いと感じる人の割合はおよそ12%、不快指数77を超えるとおよそ70%の割合で少し暑い・少し不快と感じます。そして、不快指数78を超えたあたりから暑さで汗が噴き出てきます。

Q.「気温が高くて汗は出るのに、不快には感じない」場合の湿度は高いでしょうか?

答えは湿度は低いと考えられます。不快には感じないということは不快指数は75~77以下の確率が高いです。例えば気温が34℃、不快指数が74.8を示す場合、湿度は5%と低くなります。不快指数を理解すればどうして梅雨のような「そこまで気温は高くないのに、不快に感じる」ことも説明がつきます。

例えば、気温27℃、湿度90%の場合の不快指数は79.4であり、ほとんどの方が不快と感じます。逆に冬場など同じ湿度90%でも、気温が10℃であれば不快指数は50.4となるため寒いと感じるようになります。

一応計算式は『不快指数=0.81✕気温(℃)+湿度(%)✕(0.99✕気温-14.3)+46.3』ですが覚える必要性はありません。重要なことは私たちが不快だと感じる時は、必ず気温と湿度による不快指数が関係していることです。梅雨の時期は湿度が極めて高くなり、不快指数が高くなるために不快と感じます。

高湿度下の気化熱と汗が乾かずベタベタな理由

湿度が高いと不快に感じるだけでなく、かいた汗がベタベタして全然乾かないことに悩みがあります。どうして汗が乾燥しないのでしょうか?その答えは、高い湿度によって空気中へ水分が気化しにくいことにあります。

ここで私たちがそもそもなぜ汗をかくのかという前提を理解しましょう。運動などして上がった体温を下げるためにまず発汗をして、そして空気中に汗が気化(蒸発)する時の気化熱を利用して体温を下げるのが本来の姿です。

「空気中に汗が気化(蒸発)する時の気化熱を利用」するためには、空気中に汗が蒸発できるだけのスペースがなければなりません。言い換えると、空気中の水蒸気飽和量に余裕がなければなりません。

上記と同じ例えですが、200mlのコップ(空気)には100mlの水(水蒸気)は入りますが、500mlの水(水蒸気)があると、残り400mlは空気中にためることができません。したがって、空気中の湿度が高い場合、汗の蒸発に支障が出てくることになり、いつまで経ってもベタベタした汗が皮膚に残ることになります。

こうなると、いつまで経っても体温を下げることができずに体内に熱がこもってしまうことなります。また、脳は一刻も早く体温を下げるために交感神経からアセチルコリンを分泌し続けて、「汗はどんどん出てくるのに、体温はいつまで経っても下がらず汗だく状態」が続いてしまいます。

高湿度下による危険な熱中症の原因

人間は汗を流すほど体内のミネラルやカリウム、水分などを失いますが、湿度が高い時のようにいつまでも汗が蒸発をしない状態だと、体内の熱も下がりません。体は暑く必要なミネラルなどが失われ過ぎると症状として、体のだるさ・夏バテ・熱中症などを引き起こしてしまいます。

熱中症と聞くと真夏日の高校野球を応援している中に倒れる、ご年配の方が熱中症で亡くなる、プールの中で子供が熱中症になるなどのイメージがあると思います。

ただ、室内にいたとしても湿度が高く、体の熱を下げることができないために熱中症で死亡したというニュースもしばしば見かけます。このように気温が高いわけでもないのに、湿度による熱中症の危険もあるため、しっかりと湿度対策を行っていく必要があります。

湿度とカビ対策(エアコン除湿・リンパ冷却・制汗剤・水分補給)

湿度に対して何もし対策をしないでいると脱水症状や熱中症になったり、あるいはご自宅の湿度が高い場所にカビが繁殖したりします。屋内と屋外でできることも違ってきますので、下記に4つの湿度対策を記載しています。

対策1/除湿・換気

最も重要な対策は除湿と換気対策です。至極当たり前ですが、これが不十分だと熱中症になる可能性もあるため、しっかり意識していきましょう。さまざまな方法がありますが、最も効果が期待できるのはエアコンのドライ(除湿)モードの使用です。

たまに「昔はエアコンで除湿しなくてもよかった」という意見が出てきますが、昔と今では地球温暖化も進んで気温が上がっていますし、ご自身が育ってきた環境を今の環境に何もかも比較・適応する考えは危険だと思います。

私の知り合いに、両親(特にご主人)が昔と今の比較をしてしまったが故に、生後4ヶ月の赤ちゃんが湿度による熱中症で病院に搬送されたことがあります。幸い命は助かりましたが、非常に危険だった行為です。

エアコン以外にも扇風機を回したり窓を開けて空気の換気もすることは重要です。私はそれ以外にも、靴箱、ベッドの下、キッチン、クローゼットなど湿気がたまりやすいところには湿気取りを置いたり、くしゃくしゃにした新聞紙を入れたり、重曹を置いたり、あとはプラズマクラスターを使用してたりします。こうすることで除湿と換気を行えますし、カビも生えません。

対策2/リンパ冷却

リンパ冷却は除湿ができない環境下で汗が止まらない場合の対処方法です。汗をかく理由は体温を下げることですので、下がれば汗は止まります。そして、汗をかく以外に体温を下げる方法として挙げられるのがリンパ冷却となります。

なぜリンパを冷やすのかですが、最も温度の高い血液を最も効率よく冷やせるからです。リンパは首周りや脇の下などにありますが、ここは心臓や脳に近いため血液の温度が最も高くなっています。ここに、水が染み込んだ冷たいタオルや保冷剤、風を送るなど冷却をしていくことで、血液の温度を下げて体温の温度も下げることができます。

対策3/汗ふきシートや制汗剤の使用

高い湿度での蒸発しない汗はかゆみやミネラルなどの喪失につながります。市販の汗ふきシートなどで余計な汗は拭き取り、汗はなるべくかかないようにするべきです。

皮膚をキレイにして、スプレータイプでもクリームタイプでも何でもいいので制汗剤で汗を抑制しましょう。ただし、湿度が高い状態だと体温は下がらないため、除湿環境やリンパ冷却などで体温を正常に戻すことも忘れないでください。

対策4/水分補給

湿度が高い状態だど、思っている以上に水分が失われ続けます。ナトリウムが飲料100ml中に35~50mg含まれているドリンクでしっかりと水分補給をしていきましょう。

まとめ

今回は「湿度と汗の関係」についてお伝えしてきました。私たちの身近にある空気中には水蒸気が含まれていますが、温度(気温)によって水蒸気の飽和量は変わります。また私たちが不快だと感じる一つの基準が不快指数でしたが、これは湿度と温度によって数値が変わってきます。

なぜ梅雨の時期はあれほどベタベタして不快なのかと考えれば、それは不快指数が77を超えていることが多いためでした。それだけでなく湿度が高いと空気中に汗が蒸発していかないため、だらだらと汗だけが流れて必要な水分やミネラルなどが失われてしまいます。

あまり話題にはならないかもしれませんが、高湿度の環境によって熱中症で倒れているニュースもありますし、実際に私の知り合いの赤ちゃんも熱中症になり、病院に搬送される事態に陥りました。

この記事をご覧のあなたには、もう重要度が伝わっていると思いますが、しっかりと除湿や換気、血液の温度を下げる、制汗剤を利用するなど湿度への対策を行っていきましょう。

 

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プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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