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日傘男子は変?晴雨兼用涼しい完全遮光。UVカット素材と照り返し


「夏には日傘が欠かせませんが、ポリエステルやナイロンなどどの素材や色を選んだらいいですか?」「僕は男ですが暑いので日傘を差したいです。でも男が日傘を差すのは変な目で見られるので、やっぱり邪道ですか?」このような日傘に関する悩みはよく寄せられています。そこで今回は、日傘の効果・男性の日傘は何もおかしくないこと・日傘を選ぶポイントをお伝えしていこうと思いますので、日傘選びで迷う方はぜひご覧ください。

日傘の効果(遮熱効果・遮光効果)・完全遮光率100%

日傘の効果ですが、大きく暑さ対策(遮熱効果)と日焼け対策(遮光効果)になります。一方で雨傘の効果は雨避け(撥水性)のため、同じ傘でも製造目的が全く異なります。遮熱と遮光を目的とする日傘の中でも、製品の性質があり性能のいいものだと体感温度がマイナス10~13℃は違ってきます。

また、遮光率も4つの等級ランクがあります。遮光率100.00%を「完全遮光」、遮光率99.80%~99.99%を「一級遮光」、遮光率99.40%~99.79%を「二級遮光」、遮光率99.39%以下を「遮光性無しと判断します。

日傘に光を当てた時でイメージすると、完全遮光の場合は何も透けて見えない、一級遮光の場合はかすかに見えるような見えないようなレベル、二級遮光の場合は透けて見えるけど不便に感じるレベルとなります。また、遮光率が高いほど日傘を差した時にできる陰が濃くなります。

ちなみに、この完全遮光や一級遮光は日傘だけでなくカーテンなどにも使われる等級ランクで、完全遮光や一級等級のカーテンを寝室に使うと、朝になっても部屋が暗くて起きられない方もいたりします。お部屋のレイアウトを考える際は遮光の等級もぜひお考えください。

紫外線(UV-A/UV-B/UV-C)の種類とUVカットの必要性

太陽の光の中には、さまざまな波長を持つ光があります。光の波長100nm~380nmを「紫外線」、波長381nm~780nmを「可視光線」、波長781nm~1000nmを「赤外線」と分類します。

そして異なる光の波長のため目に見える波長、見えても実際の色とは異なる波長、全く見えない波長と特徴があります。紫外線は英語で「UV/ultraviolet」と訳されます。目に見えない光で、3つの種類があります。

窓を通過し、真皮層まで深く届き、適度なら細胞の活性化(ビタミンD生成など)を促しますが、浴び過ぎるとコラーゲンの破壊など皮膚の炎症やシミを起こす「UV-A」・窓はほぼ通過せず、表皮まで届き、肌が真っ赤になる「UV-B」・UV-AやUV-Bより影響が強力な紫外線で、皮膚がんなどの危険がある「UV-C」です。

UV-Cはこれまでオゾン層が地表に届くのを守ってくれていましたが、人間によるフロンのオゾン層破壊の影響で着実に人間にも影響が出てきています。

適度な日焼けは細胞の活性化を促すため必須ですが、日光浴や外にいて日に当たる時間が増えると危険です。そこで私たちは可視光線・赤外線・紫外線(UV)をカットするために、肌に日焼け止めクリームを塗ったり、衣類で隠したり、あるいは遮光率の高い日傘を差して身を守る必要があります。

光老化・皮膚日射病とは?

【画像引用】NEJM(The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE)
https://www.nejm.org/

みなさんは上の画像の男性をご存知でしょうか?あるいは「光老化」「皮膚日射病(Unilateral Dermatoheliosis)」などの症状を耳にしたことはありますか?2012年4月19日、NEJM(The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE)というマサチューセッツ州の外科学会発行の医学雑誌で取り上げられた光老化と皮膚日射病についての症例報告です。

この男性はアメリカのトラック運転手の仕事を28年間してきた69歳のアメリカ人です。アメリカのドライバーは左側なので、ドライバーは常に左側の窓から太陽の光を浴びることになります。この男性の顔の左側が老化してしまったのは、常に顔が紫外線にさらされてきたからでした。

特に窓を通過するUV-Aが原因とされ、真皮層に長期間に渡ってダメージを与え続けたことによる細胞の異常変異、角質の増殖と診断されました。このような光・紫外線による皮膚の異常を皮膚日射病といい、細胞の老化も招くことから、一般的には広く光老化と呼ばれることもあります。この症例がはっきりと示す通り、有害な紫外線対策は必須と言えます。

日本社会は残念なことに、固定概念や大衆意識に縛られる文化が根強く、「男性だから日焼け止めクリームを塗るのは恥ずかしい」「男性だから日傘を差すのは社会的にアウト」など馬鹿げていることを言う方が大勢いるのは事実です。

最近でこそ「日傘男子」など新しい言葉が生まれていますが、男性だから女性だからという垣根は関係ありません。同じ人間です。世界にはさまざまな光老化・皮膚日射病・皮膚がんなどの症例報告が日々届いています。病気になりたくなければ何らかの対策を講じるべきではないのでしょうか。

日傘男子デビュー・埼玉日傘2018(日傘男子広め隊)

【画像引用】彩の国埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/index.html

2018年6月末~7月中旬頃にかけて「日傘男子デビュー」で日本は話題になりました。もともと2018年6月27日にNHKが日傘男子についてまとめたニュースが出ていましたが、7月中旬頃に十数人にのぼる熱中症による死亡報道が取り上げられました。

毎年のことですが、いつも日本は熱中症で倒れたり、死人が出ている国です。2018年はこうした流れを受けてTwitter上で熱中症に対する盛り上がりをみせています。

さらに、Twitterだけに留まらず西武や東急などのデパートや百貨店で、晴雨兼用折りたためる日傘の需要が高まり、「主人や息子が心配で熱中症対策に日傘を買いに来ました。」「主人に頼まれて代理で購入しました。」(代理購買)という女性も表に出てきました。

結果、各デパートの日傘の売上が前年比の2割以上上回っているそうです。このような現象から「男性にとって日傘は需要があるもの」という点と、「多くの男性が日傘を買うことに抵抗感を感じているため自分では買えない」という2つの点が顕著に表れました。

そして、「男性の日傘需要があるのに社会が受け入れてくれない日本社会」に対して、埼玉県では市と企業が提携した「日傘男子広め隊」による普及啓発活動を進めています。時間はかかると思いますが、2018年度を契機に5年10年後には、日本の男性でも気にせずに日傘を差すことができる国になっていくかもしれません。

日傘を選ぶポイント(遮光率・生地素材・色・照り返し)

では、日傘を選ぶ上でどのようなポイントを意識すればいいのでしょうか?ブランドや値段はもちろん考えるべきことですが、それ以外の「日傘の遮光率」「日傘の生地素材」「日傘内側の色と照り返し」の3ポイントについてお伝えしていきます。

選ぶポイント1/日傘の遮光率

【画像引用】日本洋傘振興協議会
http://www.jupa.gr.jp/

日傘の遮光率によって涼しさやUVカットに大きく影響が出てきています。100均で購入できるような日傘では、遮光性はありませんので性能はほぼ無いともいえます。

遮光率100.00%の完全遮光もしくは、遮光率99.80%~99.99%の一級遮光と明記されていたり、遮光マークが付いている日傘を選びましょう。2010年以降販売されている日傘に遮光マークが付いているのであれば、日本洋傘振興協議会によって遮光率が保証されている証なので安心してください。

選ぶポイント2/日傘の生地素材(ポリエステルと自然素材)

日傘を選ぶ上で必ず迷うのが日傘の生地がどの素材でできているのかです。メジャーなものとして、人工物のポリエステル、自然素材として絹・麻・綿が存在します。一般常識として、「ポリエステルは紫外線をカットするけど生地は薄いから暑くなります。自然素材はポリエステルよりは紫外線をカットできないけど生地は厚いので涼しく感じます。」と聞きませんか?

昔よりも日傘の製造技術が高くなっているので絶対ではありません。最近の日傘ではポリエステルの構造を二重に厚くすることで赤外線を通りにくくしたり、カーボンなど他の素材を組み合わせることで従来の問題を解決している日傘もあります。また、UVカット加工技術も発展して自然素材でも赤外線をほとんど通さない日傘もあります。

現在は両者にほとんど違いはありませんが、もし生地選びで迷うのであればあなたの日傘購入目的に優先順位を付けてください。仮にあなたが暑さを防ぎたいのであれば自然素材、紫外線を1%でもカットしたいのであればポリエステルを選ぶなど、何のために日傘を買うのか考えてください。

選ぶポイント3/日傘内側の色と照り返し

従来日傘の外側はが多くありました。理由は黒は紫外線を吸収して日傘の下に通しにくい色のためです。しかし、現在はUVカット加工技術が高いため黒にあまりこだわる必要もなくなってきました。日傘はおしゃれなデザインもたくさんありますし、フリルがあったり白やシルバー色なども紫外線を反射するので人気があります。

しかし、見落としてはいけないのが日傘の下からの紫外線(照り返し)です。太陽から降り注ぐ紫外線や赤外線は、地表やアスファルトなどに当たると反射をするので、反射した紫外線や赤外線まで対策しなければいけません。したがって、反射した紫外線を吸収できるように、日傘の内側には黒の生地を使っていることが重要です。

私の経験ですが、UV加工済みで外側のデザインもかわいいのに、内側を見ると真っ白だった日傘を見たことがあります。これでは地表を反射した紫外線が頭の上に反射してしまうため、その日傘は購入しませんでした。

日傘の修理とメーカーごとの部品

日傘を初めて購入しようとすると、その値段に驚きます。雨傘が1,000円程度に対して、日傘は3,000円~1万円、もしくはそれ以上の値段の高いものとなります。晴雨兼用であったり涼しく紫外線もカットできるため、費用対効果が非常に優れているとは思います。しかし、日傘が壊れると修理する時に問題が発生することがあります。

「ネットで購入した日傘が強風で折れて、近くの傘の修理ショップに行きましたが、傘の部品が特殊だからと言われて修理を拒否されました。」という事例もあります。製造しているメーカーによって日傘は取扱う部品も違うため、どうしても修理したい場合は製造しているメーカーに問い合わせをしてください。

日傘の洗い方

お気に入りの日傘をずっと使っているとどうしても汚れが着いてしまいます。私がしている日傘の簡単な洗い方を記載しておきますので、ご活用ください。

「日傘の洗い方」・・・
1.水と中性洗剤を染み込ませたスポンジで叩いて汚れを落とす。
2.洗剤と汚れを水で洗い流す。
3.タオルで骨などの水分を拭き取る。
4.日陰で乾燥させる。
5.汚れと防水を兼ねて防水スプレーを振りかける。

基本的にはこの方法で傘を洗っていて、しっかり汚れも落ちます。ただ、日傘はUV加工も施してあるため、あまり中性洗剤で洗う頻度が多いと加工が取れてしまうこともあるため、適度に洗うようにしてください。また日傘には寿命があるため、2~5年ペースで買い替えるとUVカット効果も期待できます。

日傘使用時の迷惑行為とマナー

日傘を使う上で他の方に迷惑行為となることは避けましょう。先ほど光(紫外線)を吸収する黒、反射する白やシルバーについて触れました。白やシルバーは黒と違い紫外線も赤外線も反射するため、日傘として有効な色になります。

ただ、外側の当たった光が反射するため人混みの中での使用や、無意味に傘を振り回したりしないでください。光が反射して眩しかったり、傘が当たって危ないなど他の方への迷惑行為となりますので、日傘を使う以上は最低限守らなければならないマナーです。

まとめ

今回は、日傘の効果・男性の日傘は何もおかしくないこと・日傘を選ぶポイントのテーマに沿ってお伝えしてきました。紫外線はニキビ・肌のシミだけでなく光老化などの重大な症状をもたらす危険な光です。日本は残念なことに、毎年のように熱中症患者や死亡ニュースが流れています。また、男性にとって日傘を差すことは未だに当たり前ではありません。

埼玉県から始まった「日本にも日傘男子を普及させようという啓発活動」は素晴らしいと思います。もちろん今後も引き続き拡大していくと思いますが、それは来年や再来年では難しいと予想しています。一つの大衆意識・日傘文化を育み、築き上げるわけなので、最低でも5年~10年はかかるものだと個人的には予想しています。

日傘を選ぶ上で悩んだら、そもそもあなたはどういった購入目的だったのか考えましょう。遮熱か遮光か、あるいはどちらも必要なのか、やりたいことをはっきりさせてください。その上で、遮光率・生地素材・色・照り返し・値段・メーカー・修理の有無などを確認すれば、日傘を選ぶ迷いは解消されます。日傘を差して健康で快適な生活を送りましょう。

 

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はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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