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ビューホットで再発?電磁界利用の高周波ワキガ治療とは


「ワキガ臭で悩んでいるんですが、手術で切るのは嫌ですし、後遺症もあると聞いていますので他に方法はありませんか?」というように、数あるワキガの治療方法の中でどれを選べばいいのかわからない経験はありませんか?

また、「ワキガの治療方法を探すうちに『ビューホット』という治療方法を見つけたものの、ネットで調べると『再発する』書き込みがあり悩んでいる」という方もいます。今回は「ビューホットとはどのような治療方法で、本当に再発するのか」についてお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

ワキガ(腋臭)とは?

まず前提として、ワキガ(腋臭)とは何なのか理解しておきましょう。ワキガとは体質であり、アポクリン腺の汗に含まれる脂質・タンパク質・アンモニア・栄養分などが皮膚上の細菌によって分解されて細菌の繁殖を促したことが原因で臭いが発生します。

アポクリン腺は遺伝によって数が決まるため、ワキガは一個人の体質になり、友人や恋人からワキガをうつされるようなことは一切ありません。ワキガはアポクリン腺からの発汗が原因のため発汗量を抑制することと、発汗した際に脇を清潔に保ち細菌の繁殖を抑制することが基本的な対策となります。

発汗量を抑制する方法は数多くあり、汗腺に蓋をする塩化アルミニウム液やイオントフォレーシス、交感神経から分泌されるアセチルコリンを抑制して発汗量を抑制するボトックス注射などの方法、生活環境・運動・睡眠時間・漢方などで体内環境を整えて体質改善を行う方法、その他まだまだ抑制方法は存在します。

そのため、それぞれ抑制方法の正確な医療知識を知り、自分に最も適した治療方法を模索する必要があります。

ビューホット(View HOT)治療とは?


ビューホット(View HOT)もワキガ・多汗症に有効な治療方法の一つで、専用の機器から出ている照射針(0.03mm)から高周波(フラクショナルRF)を出して、汗腺(アポクリン腺とエクリン腺)そのものを焼き切り破壊することで発汗をなくす治療方法です。

「フラクショナル(fractional)」は「断片の」という意味で、照射針で一つ一つの汗腺を逐一焼くために名称がついています。汗腺は汗が出てくる道路のようなものですが、ビューホットにより汗の道路を溶かしてしまい、皮膚に汗が出てくることを強制的になくしてしまいます。

エクリン腺とアポクリン腺を比較すると、より皮膚の奥(真皮側)に位置するのがアポクリン腺、真皮と表皮の間くらいに位置するのがエクリン腺になり汗腺ごとで深さが異なります。そのため、ビューホットの治療時は、照射針を汗腺ごとの深さに適した長さに逐一変えていく必要(=フラクショナル)があります。

電磁界における高周波(RF)とは?


なぜ照射針から高周波(RF)を照射するのかというと、まず低周波治療と高周波治療の違いを理解する必要があります。簡単にいうと、低周波治療は筋肉に作用する周波を用いた治療で、肩こりやマッサージなどに使われます。一方で高周波治療は血管に作用することで体の奥深くの組織まで治療する際に使われます。

非常に理解が難しい話をします。人間は文明を発達させ電気を生み出しましたが、結果として世界は送電線など外部環境に電磁界を生み出すもので溢れてしまいました。そうすると多くの電磁界に常に人体がさらされる状態になり、体の中の神経や筋肉にも影響が出てきて、体の中に微弱な生理的な電流(=誘導電流)が発生することになります。

この誘導電流で人体に電磁界が発生します。高周波(RF)は電磁界において一秒間に何百万回も粒子を動かすことで、粒子に熱を帯びさせることになるのですが、人体の電磁界においても同様に熱を発生させます。

したがって、照射針から高周波を照射する理由は、「高周波(RF)が粒子を動かした際の熱」を利用するためです。ちなみに、今では当たり前の電気メスも高周波熱(ジュール熱)を利用し、「切開」「熱で焼く(=止血)」作業を同時に行うために、1926年アメリカ工学博士のボビー氏によって発明されたものです。

まとめると、電磁界において高周波(RF)を使うと熱を発生させることができます。ビューホット治療においてはこの高周波(RF)の性質を利用して、照射針からフラクショナルRFを照射し汗腺を高周波熱で焼きます。

ビューホット(View HOT)のメリット

ビューホット治療における7つのメリットを下記に記載します。

メリット1/治療後のダウンタイムが最短当日

ETS手術やボトックス注射などを行うと、治療した当日は入院をしなければならない・入浴不可・麻酔によるむくみ・患部を3日間は包帯で圧迫したまま・数日間は仕事に戻ることができないなど治療後にさまざまな制限が出てきます。

治療後の制限から普段通りの日常生活に戻るまでを「ダウンタイム」といいます。ビューホットにはほとんどダウンタイムが存在しません。例えば最短当日からシャワーが可能であったり、遅くても翌日にはシャワーを浴びても大丈夫となります。

メリット2/「治療が成功すれば」再治療は不要

ビューホットは汗腺を熱で焼くため、一時的な治療方法とは異なり制汗効果は存続し続けます。ただし、詳しくは後述しますが、あくまでも「治療が成功すれば」再治療は不要という意味です。

メリット3/代償性発汗が起こらない

交感神経の束(Th3,Th4)を切除するETS手術とは違い、ビューホットは交感神経を切除しないため代償性発汗のおそれはありません。治療後かさぶたが数日できますが、メスを用いないため一生消えない傷跡も残りません。

メリット4/幅広い体の部位にも治療可能

詳しくは別の記事で説明しますが、『ミラドライ』というマイクロウェーブを利用したワキガの治療方法が存在します。ミラドライは同じくワキガの治療方法の一つですが、原則脇に対してのみに使われます。一方でビューホットは脇以外にも、手・胸・足・デリケートゾーンなどさまざまな部位に対しても治療を行うことができます。

メリット5/治療時間は両脇でおよそ30分~40分

治療の流れは非常にシンプルで「患部(汗腺があると思われる場所)にペンでマーキング→麻酔クリームを塗り込む→フラクショナルRF照射」だけです。そのため、両脇治療でおよそ30分~40分程度で治療できます。

メリット6/麻酔針(0.26mm)>蚊(0.06mm)>照射針(0.03mm)

多くの治療が注射による麻酔ですが、ビューホットは麻酔クリームを皮膚に塗るために注射の痛みを我慢する必要はありません。また、針の大きさも麻酔針(0.26mm)や蚊(0.06mm)に対して、照射針(0.03mm)は最も小さい針となります。さらに、冷却箇所で皮膚を冷却しつつ高周波を照射するのでまず痛みは発生しません。

メリット7/小学生から治療可能

年齢制限はビューホットを取り扱っている病院やクリニックごとで変わりますが、基本的には小学生(小学2年生~5年生)から治療可能です。

ビューホット(View HOT)のデメリット

ビューホット治療における3つのデメリットを下記に記載します。

デメリット1/保険適用外・男性は女性よりも高額

2018年7月段階においてはまだビューホットは保険適用外の治療方法です。また、男性がビューホットを受けようとすると女性よりも3万円~7万円は追加料金が発生する病院が多いです。以下およそのビューホットの代金表です。

「ビューホットの各部位ごとの治療費」・・・
両脇/30万円~50万円
手のひら/30万円~50万円
足の裏/30万円~50万円
胸(乳輪)/20万円~45万円
デリケートゾーン/40万円~60万円
※男性追加料金/3万円~7万円

例えば「男性+両脇+手のひら」の場合は、最低金額は「3万円+30万円+30万円=63万円」となります。場合によっては100万円を超える治療費がかかってきます。

デメリット2/安全性が保証されない・症例が少ない

そもそもなぜ「ビューホット」という治療方法をご存じない方が大勢いるのでしょうか?良い噂も悪い噂もどちらも話題にならないのは、新しい治療方法だからです。

もともとビューホットは美容大国である韓国が発祥の地であり、日本に導入され始めたのが2014年前後になりますので、2018年でちょうど4年目くらいです。今後時間をかけて知れ渡っていく治療方法となります。

そのため、日本の病院や美容外科のお医者様でも「ビューホット」の存在をご存じない方が多く、ビューホットの症例もほとんどなく安全性が確立されていないというのが現状です。例えば、ボトックス注射治療はアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と日本の厚生労働省も安全性と効果を認めていますが、ビューホットはまだその安全性と効果は国に認められていません。

デメリット3/再発はしないが汗腺の取り残しがある

「ビューホットは再発する」「ビューホットを受けましたが、結局再発しました」と悩む方がいらっしゃいます。繰り返しますが、ビューホットは汗腺を焼くため原則再発はありませんが、あくまでも「すべての汗腺を焼いた場合」に限ります。メリット5で下記のようにお伝えしました。

治療の流れは非常にシンプルで「患部(汗腺があると思われる場所)にペンでマーキング→麻酔クリームを塗り込む→フラクショナルRF照射」だけです。

ビューホットは非常にシンプルな治療方法だからこそ、「お医者様の腕」に結果は大きく左右されます。患部にマーキングをする際に、慣れていない経験の浅いお医者様が見ると汗腺の10%~20%は見落としてしまうといわれています。見落とされた汗腺から発汗しワキガ臭がするため、患者が「治療したが再発した。」と考えるのも無理はありません。

まとめ

ワキガで悩む方はさまざまな治療方法を探し求めますが、今回は2014年前後に導入され始めた「ビューホット(View HOT)」についてお伝えしました。日本に導入されてちょうど4年目くらいなのでご存じなくても不思議ではありませんが、治療に「成功すれば」後遺症なしに永続効果の見込める多汗症治療方法の一つといえます。

ビューホットと似ているミラドライというワキガ専用の治療方法も存在していますので、これらを比較した記事は別途投稿予定です。一部理解が難しかったと思いますが、ビューホットは「電磁界での粒子運動と高周波熱理論」を活用した根拠のある多汗症治療と考えられます。

ただ、まだまだ成功症例も少ないためFDAや日本の厚生労働省も認可を許していません。また、新しい治療方法だからこそ経験豊富なお医者様が日本には少なく、経験の浅いお医者様が担当すると汗腺の取り残しの可能性が高いため二度、三度と治療を重ねることとなります。

さらに、2018年7月時点では、まだ保険が適応されていないためかなり資金に余裕ある方向けの治療方法となってしまいます。しかし、ボトックス注射も2012年11月以前は保険適用外でしたが、2012年11月以降は保険適用となっています。

したがって、おそらくビューホットも今後何らかの制限下では保険適用になる可能性はあると思われます。ここまでビューホットの原理・メリット・デメリットなど総合的にみてきましたが、「あなたに適した治療方法」か「あなたに適さない治療方法」なのかはあなたが自由に判断してください。

正確な医療知識をまず知ることが大切ですが、正しい知識を知った上であなたがどう考えどう動くのかが何よりも重要だからです。誰かに言われたことをそのまま考えもしないで実践するだけでは問題は絶対に解決しません。

いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの汗を治療することに繋がります。

    • 下記は子供や妊娠中の女性の敏感肌でも使える制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

“今汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。

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はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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