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汗アレルギーと金属アレルギーの関係!汗のかゆみや湿疹の原因と対策


「汗をかいたときに肌がむずむずとかゆくなったことがあります。」、「汗で湿疹ができました。」「汗をかいたら腕時計のところかゆくて夏場は腕時計無理です。」、あなたはこのような経験はありませんか?

このような経験があるという方は「汗アレルギー」や「金属アレルギー」の可能性が高いと思われます。今回は汗をかくことで起こるかゆみや湿疹などの悩みについてお伝えしていきますので、上記のような経験のある方は必ず、ご覧ください。

アレルギーとは?抗原vs抗体


まず、「アレルギー」とは何か、どのようにして起こるものなのかお伝えします。私たち人間の体には、細菌やウイルスなどに対抗する免疫機能があります。その免疫機能を支えるものが「抗体」という物質になります。

一方で細菌やウイルスなどの病気を引き起こす異物を「抗原」といいます。例えば、風邪のウイルス(抗原)が体内に侵入してきたとすると、風邪のウイルスに対して抵抗するための抗体がウイルス(抗原)をやっつけようと頑張ります。

基本的に、抗体は抗原のタンパク質から作られることが多いです。例えば、インフルエンザの予防注射の仕組みですが、人体に感染しない程度に弱らせた本来のインフルエンザウイルスを体内に注入することで、体内の免疫機能(抗体)が働き、インフルエンザウイルスのタンパク質から抗原が作られます。

こうして予防注射をして事前に体内に抗体を作っておくことで、実際に体内にインフルエンザウイルス(抗原)が侵入してきても、対処してくれます。ただ、抗体がものすごく頑張りすぎて、余計なことまでしてしまう場合があります。

それが「アレルギー反応」という症状になります。わかりやすい例を挙げれば、スギ・ヒノキ・イネなどの花粉症になります。花粉症も体内に花粉(抗原)が侵入してきたときに、一度抗体が作られ鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面とひっつきます。

花粉は空気中に大量に浮遊しており、呼吸をする度にどんどん体内に侵入してくるため、抗体は「鼻や目などからどんな手段を使ってでも、こいつ(花粉)を追い出してやるぞ!」と本気を出し、ひっついている肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。

肥満細胞から分泌されるヒスタミンなどの化学物質は、花粉を体内から体外に追い出す手段として鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の充血、目のかゆみ、涙などを利用しようとします。こういったヒスタミンなどの化学物質をアレルギー誘発物質といい、抗体と反応して鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の充血、目のかゆみ、涙などのアレルギー症状を引き起こした抗原のことを「アレルゲン」といいます。簡単にまとめると下記のようになります。

「抗体」・・・
人間が持つ免疫機能のこと。抗原のタンパク質から抗体が作られる。
「抗原」・・・
人体に害である細菌、ウイルス、花粉などのこと。呼吸などで自然に体内に入るものや、予防注射など人為的に体内に入れることもある。また、汗など皮膚を通して侵入する場合もある。
「アレルゲン」・・・
抗原のカテゴリに分類される。抗体と反応してアレルギー症状を引き起こした抗原のこと。
「アレルギー反応」・・・
抗体がアレルゲン(抗原)から人体を守ろうと過剰に機能してしまった状態。
「ヒスタミン」・・・
血液や多くの組織に存在する生理活性物質のこと。ヒスタミンには血管拡張,膜透過性の増大、胃・腸・子宮等の平滑筋を収縮させる作用がある。通常時は人体の様々な細胞とひっついており、不活性状態にあるが、アレルゲン(抗原)が大量に入ってくるなどの刺激が強いと活性化する。アレルギー反応やアナフィラキシー症状を引き起こす。

管理人もスギアレルギー持ちなので、毎年スギ花粉に心底うんざりしています。一日中くしゃみと涙が止まらず、箱ティッシュを2日で空にしてしまう重症のため、「アレグラ」は私の必需品です。

「汗アレルギー」は医学的に存在しない!?

実は「汗アレルギー」とは、「汗やカビなどが原因で起こる皮膚のかゆみや膨疹、アトピーなどの総括的なアレルギーや症状」を指し、医学的には「汗アレルギー」は正しい名称ではありません。では「汗アレルギー」にはどのようなアレルギーや症状があるのかお伝えしていきます。

症状1/コリン性じん麻疹

比較的若い世代に発症しやすく、汗をかくと腕を中心に米粒程度(1~4mm程度)の小さな赤い発疹・じん麻疹ができる症状のことです。発疹・じん麻疹ができると、ちくちくと痛みやかゆみ、場合によっては腹痛や低血圧などの症状も現れます。

人間が発汗する際に、交感神経から神経伝達物質として「アセチルコリン」が分泌されます。コリン性じん麻疹の原因は、アセチルコリンが分泌されて発汗命令が出た際に、何らかの障害で汗腺がつまってしまい、結果分泌されたアセチルコリンの処理ができなくなったことが原因といわれています。

ただし、一度コリン性じん麻疹が出たからといって、継続的にじんましんが残るわけではなく、一時間以内には消えていきます。もしあなたが上記のような症状が現れていると思ったならば、病院に検査を受けに行ってください。病院の検査は実際にアセチルコリンを体内に注入したり、軽い運動をさせて交感神経からアセチルコリンを分泌させた際にあなたの体にどういう症状が出るのか検査されます。

現在の治療方法は二つあります。一つは抗ヒスタミン薬を服用し続ける「薬物治療」、もう一つは汗をかくことで治療する「ハーデニング療法」です。薬物治療の場合、完全にコリン性じん麻疹が治るまでにおよそ8年程度はかかるといわれています。ハーデニング療法の場合は、症状が軽症の人が運動をしたり、ぬるま湯の入浴を続けて汗をかくことに慣れさせます。もともと軽症のため、薬物治療ほど時間はかかりません。

症状2/アトピー性皮膚炎とグロボーサ

人間の発汗する汗と、人間の皮膚に常に存在する「グロボーサ」というカビ菌が反応して起こるかゆみのことです。みなさん一度はご自身の汗が口に入った経験はありませんか?汗が口に入るとしょっぱいはずです。

汗には水分だけでなく塩分や体内で要らなくなった老廃物など様々な成分が含まれています。この成分自体もアトピー肌には刺激的ですし、「グロボーサ」というカビ菌と汗がひっつくとタンパク質やアミノ酸を生成します。

グロボーサが生成したタンパク質やアミノ酸が再び汗に混じり、皮膚に吸収されて体内に侵入します。アトピー肌の場合、その際タンパク質やアミノ酸と過剰に反応が起こり、不活性状態であったヒスタミンが大量に分泌されてしまいます。このようにヒスタミンが活性化することが原因で、皮膚にかゆみが生じます。

「グロボーサ」・・・
人間の皮膚に常に存在するマラセチア属のカビ菌のこと。発汗をしていない通常時は、皮脂を分解して脂肪酸を生成し、皮膚を弱酸性にする作用がある。弱酸性は外部からの刺激から皮膚を守るため必要なカビ菌。しかし、発汗時はヒスタミン生成の原因となるため、アトピー性皮膚炎の強いかゆみを引き起こす。

金属アレルギーとメタロシャペロン細胞

「汗をかくと腕時計がつけられない」という経験がある方も多いと思います。このことを「金属アレルギー」と認識していると思いますが、実はこの症状も発汗が原因ということはご存知でしょうか?また「金属もイオンになる」ことをご存知でしょうか?

先ほど、「汗には水分だけでなく塩分や体内で要らなくなった老廃物など様々な成分が含まれています。」と説明しましたが、実は汗と一緒に体内から様々な種類の金属物質も放出されています。汗に含まれる金属物質には、金、カドミウム、コバルト、マグネシウム、マンガン、銀、錫、鉛、水銀、亜鉛、銅、そして「ニッケル」などです。

これらの金属物質が汗と一緒に放出されると、汗と金属が混じり「イオン化」を起こします。このときの状態を「金属イオン」といいます。おそらく化学に詳しくない方は理解しにくいとは思いますが、簡単にいうとイオン化とは、いろいろな物質が水の中に溶けこんだ状態のことです。骨に大事なカルシウムですが、実はこれも金属ですし、イオン化の度合いでいえばカリウムの次にイオン化しやすい金属物質となります。

「金属のイオン化」・・・
金属の原子、または分子が水溶液と接触するときに陽イオンとなる傾向とその性質の度合いを指す。イオン化の度合いは下記のようになる。
K(カリウム)>Ca(カルシウム)>Na(ナトリウム)>Mg(マグネシウム)>Al(アルミニウム)>Mn(マンガン)>Zn(亜鉛)>Cr(クロム)>Fe(鉄)>Cd(カドミウム)>Co(コバルト)>Ni(ニッケル)>Sn(スズ)>Pb(鉛)>H(水素)>Cu(銅)>Hg(水銀)>Ag(銀)>Au(金)
簡単にいうと、カリウムやカルシウムは水に溶けやすく、銀や金は簡単には水に溶けないということ。

ではこの金属イオンがどのように皮膚のかゆみに関係しているのかお伝えしていきます。まず、発汗と一緒に放出された金属物質が金属イオンとなります。次に人体の皮膚上の存在するメタロシャペロン細胞内のタンパク質によって金属イオンが取り込まれます。

そして、メタロシャペロン細胞内のタンパク質と金属イオンがこれまでとは異なる新しい性質を持ったタンパク質を生成します。問題はこの新しい性質を持ったタンパク質になります。人間の体はどういう形であれ、何かしらの物質が外部から入ってきた場合、「良いか」「悪いか」判断します。

食べ物など「良い」と判断されれば吸収され、ウイルスや花粉など「悪い」と判断されれば、「異物」となり白血球や人体の免疫機能により排除していくことになります。金属イオンは「もともと体内に存在しない物質」のため、「悪い」と判断され、白血球や人体の免疫機能による排除行動が始まります。この排除行動のことを「金属アレルギー」といって、かゆみや炎症が起こります。

さらに、「悪い」と判断されたものは、その後も「悪い」と判断されるので、一度金属アレルギーになってしまった場合、治療が難しいことになります。そのため、「昔は腕時計をつけていても大丈夫だったのに、一度かゆくなって、それ以来腕時計をつけることができなくなってしまいました。」と悩む方の多くは、金属アレルギーである可能性が高いといえます。

主に食生活が金属アレルギーを引き起こす?

発汗することで体内から金属物質が放出されますが、そもそも人間の体には金属物質が少ないのに、なぜ金属アレルギーを引き起こすほど体内に金属物質が存在するのでしょうか。答えは簡単で体外から体内に金属物質を取り入れているからです。

私たちはお腹が減ればご飯を食べます。仕事をしていて疲れれば甘いものを食べたくてチョコレートを大量に食べます。甘いものは苦手だからいつもコーヒーしか飲まない人もいます。料理がめんどくさいから蕎麦をゆがいて食べますという人もいます。このように、あまりにも偏った食生活をし続けると偏った金属物質が増え続けることになります。

金属アレルギーの人の多くが「Ni(ニッケル)」と「Cr(クロム)」であった事例が多くあり、その事例の多くの人が偏って食べていた食べ物が下記のものになります。

「Ni(ニッケル)」を多く含む食べ物・・・
蕎麦、ココナッツ、カシューナッツ、落花生、小豆、大豆、海藻、タケノコ、なめこ、青海苔、抹茶、麦茶、コーヒー
「Cr(クロム)」を多く含む食べ物・・・
チョコレート、ココア

上記に挙げた食事に偏ると、Ni(ニッケル)とCr(クロム)を長期間多量に体内に取り入れてしまうことになり、発汗した際に金属アレルギーになりやすくなります。また、腕時計やネックレスに含まれるCr(クロム)ですが、実は汗で少しづつ金属イオン化します。食生活ではなく、腕時計やネックレスのCr(クロム)と腕や首の汗が反応して、金属アレルギーを引き起こしている人もいます。

汗アレルギー・金属アレルギーのケア

汗が原因で起こる汗アレルギーと金属アレルギーのケアですが、日常的にできるアレルギーに対するケアと、アレルギーが出た場合に行うケアの両方が重要です。日常ケアを心がけることでアレルギー防止にもつながっていきます。

日常ケア1/皮膚の弱酸性を保つ

何よりも大切なケアになります。汗をかけばなるべく早くシャワーを浴びて汗を洗い落とすことが最重要です。また、シャワー後に出る汗も濡れタオルで拭き取ることで汗がついていない状態をキープしてください。

ただし、シャワーを浴びる際に過剰にボディーソープで洗いすぎてしまい、必要な皮脂を落としすぎると、皮膚の弱酸性を保てなくなります。そうなると外部刺激に対して抵抗が弱くなるため、肌荒れになってしまいますので、洗い過ぎには注意してください。

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日常ケア2/アセチルコリンの正常化

汗をかくことに慣れて、アセチルコリンの正常化を図ります。日常的に汗をかかないことが続くと、アセチルコリンの働きや人体の発汗機能が劣ってしまうからです。また、日常的に汗をかくことで、コリン性じん麻疹などの予防にもつながります。

日常ケア3/ヒスタミン活性化を抑止する

患部がかゆいのはヒスタミンの分泌状態が続いているからです。患部を保冷剤などで冷却すると、一時的にヒスタミン活性化を抑止する効果があります。ただ、肌が弱い人の場合、保冷剤を直接肌につけると凍傷になってしまう可能性があるので、タオルなどで保冷剤を包んで使うようにしましょう。

日常ケア4/体内の金属物質の調整

金属アレルギーの原因は、体内の金属物質が金属イオンとなり過剰なアレルギー反応を起こしてしまうことでした。特に金属アレルギーに関する事例ではNi(ニッケル)とCr(クロム)の金属イオン化が多数報告されています。普段私たちが口にする食事に対して偏っているか意識していきましょう。また、腕時計やネックレスについた汗と反応してCr(クロム)が金属イオン化する可能性もあるため、気をつけましょう。

アレルギー発症済のケア1/ステロイド剤を使用する

アレルギー反応の原因は何だったでしょうか?原因は体内の過剰な免疫反応です。ステロイドの効果ですが、その過剰な免疫反応を抑制する効果がありますので、薬局などでステロイド剤を探してみてはいかがでしょうか。

「ステロイド剤」・・・
ステロイドホルモンから生成される体内の炎症を抑えたり、免疫機能の抑制などの効果がある薬のこと。ステロイドホルモンは副腎皮質ホルモンに分類され、副腎から分泌される。

アレルギー発症済のケア2/皮膚科で専門的な治療を受ける

皮膚を清潔に保っても、ステロイド配合の薬を塗っても改善の傾向が見られない場合は、個人で治療できる領域を超えていると判断して、皮膚科で診察してもらいましょう。専門的な治療方法も教えてもらえますし、医療用のステロイド剤は薬局で売られている一般の薬よりもステロイド成分が多めに入っているので、アレルギー治療に適しているといえます。

まとめ

この記事では、人間がなぜ汗でアレルギー反応を起こしてしまうのか分析してきました。体外から抗原が侵入した際に、体内の免疫機能によってどのような物質が分泌され、どのような状態になるのか理解して頂ければ幸いです。

「汗アレルギー」とみなさんは一言で考えますが、実は一つの症状を指しているのではなく、コリン性じん麻疹やアトピー性皮膚炎、あるいは金属アレルギーなど汗が原因で起こるかゆみなどの総称でした。

「なぜ私の体はかゆいのか。」「体の中で何が起こっていて赤い発疹やじん麻疹が出ているのか。」「こういう状態だから、こういうケアをすれば改善するのではないか。」といったように、原因と事実解明、それに基づいた根拠のあるケアが重要です。ぜひ、この記事が、あなたのお身体を理解するきっかけとなれば幸いです。

    • 下記は子供や妊娠中の女性の敏感肌でも使える制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

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はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

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