アセキュー

漢方で多汗症体質を改善する!漢方薬治療と西洋薬治療との違いとは?

「多汗症をなんとしても治したい。」「漢方で本当に多汗症を治すことはできるのか?」「漢方は多汗症にはまったく効果が無いと噂があるが本当か?」といった悩みや疑問を抱えている多汗症の方は少なくはないでしょう。

この記事をご覧の方の中には、「実際に漢方薬を飲んだけれども効果がなかったよ。」という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は漢方にまつわる疑問についてお伝えしていきますので、ぜひ、ご覧ください。

多汗症の原因とは?

多汗症の原因ですが、実は現代医学でははっきりとした理由は立証・解明されていません。ただ、1つだけ下記のようによく論じられる原因があります。

多汗症の原因・・・
人間が意識的・無意識的に関わらず緊張や不安、興奮などのストレスから交感神経が狂ってしまい、それが原因で異常にエクリン腺からの発汗を促進させている。

本来、エクリン腺からの発汗は、運動した後に体の熱を下げる体温調節機能が目的です。しかし、体温調節機能とは関係なく緊張や不安、興奮などの精神的な負担が原因で、太っているわけでも、暑いわけでもないのに汗腺から異常に発汗してしまいます。

また、精神的な原因の他にも、発汗の原因としては生理や月経などのホルモンバランスの乱れ、生活習慣や食生活、遺伝なども考慮しなければなりません。

漢方薬と西洋薬の目的の違いとは?

まず漢方薬と西洋薬の根本的な違いから説明をする必要があります。私たちが普段病院から処方される多くの薬が西洋薬に分類されます。西洋薬の効果は、「病気そのものを撃退する」ことにあり、西洋薬の効き目はとても早いです。

ただし、病気ごとに合わせて生成されるのが西洋薬ですので、そもそもその病気が何なのか診断で判明しなければ効果のある薬がわからない問題もあります。また、あなたはこれまで何回も風邪をひいたことがあると思いますが、西洋薬には、効き目は継続的なものではありません。昨年風をひいても、今年また風邪になればまた風邪薬を飲む必要があります。

一方で漢方薬の焦点は、病気そのものではなく「体質改善」が目的となります。「体質改善」が目的のため、漢方薬を服用していると病気が治るだけでなく、そもそも病気になりにくい体質になることもできます。

また、精神的にも効果があると言われており、女性が生理や妊娠などで体内のホルモンバランスが崩れた際の情緒不安定、ストレス、緊張などにも効果があると言われています。ただし、西洋薬と比較すれば効き目は遅くなりますが、体質そのものが改善するため、長期的に健康な体になっていくことと、改善した体質の影響でその他現れていた症状改善も見込めます。

西洋薬・・・
病気そのものを撃退するため体質改善は見込めない。効き目は早いが、的確に病気を診断する必要がある。また、薬の継続的な効果は見込めない。

漢方薬・・・
体質改善を目的とし、精神的な安定につながる諸影響を与える。西洋薬に比較すれば長期的な目線が必要。しかし、体質自体が改善するため、その他の症状改善にもつながる。

なぜ漢方薬が多汗症に効果があると言われるのか?

上記のように、多汗症の解明されている原因は、交感神経の不安定化による精神的なストレスが原因です。それに対して漢方薬の目的は、体質改善と精神的安定になります。したがって、これまであなたが緊張していた場面で緊張の度合いが小さくなって汗の量が減ったり、実はこれまで無意識下でストレスを感じていたことをストレスと感じなくなり多汗症の改善に繋がっていくということです。

もちろん、漢方薬は西洋薬ではありませんので、時間はかかり明確に効果に現れてくることを日々実感できるわけではありません。ただ、漢方薬は長期的に見れば多汗症そのものの原因を改善できる可能性が高いと言えます。

発汗の原因別で見る漢方薬の種類

では、実際に漢方薬にはどのような種類があるのでしょうか?もともと中国医学から日本に入ってきたものですが、漢方薬といっても西洋薬と同じで種類は多くあります。その中で、発汗の原因別に効果のある漢方薬についてお伝えします。

原因1/精神性の不安定

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

この2つは精神的な安定に効果のある漢方薬と言われています。緊張を和らげたりすることで、発汗の抑制に作用する役割があります。基本的にこの2つが多くの多汗症に効果のある漢方薬となります。また実はこの漢方薬は風邪や喘息などの治療にも使われるほど身近な漢方薬となります。

原因2/ホルモンバランスの崩れ(生理・更年期障害など)

加味逍遙散(かみしょうようさん)
女神散(にょしんさん)

この2つはホルモンな安定に効果のある漢方薬と言われています。人間は生理や妊娠、50代以降で多い更年期障害などで体内のホルモンバランスが崩れた際に発汗したり、熱が出やすくなります。生理や妊娠、更年期障害などのホルモンバランスの調整を行ってくれる役割があります。

原因3/肥満体型の余計な水分と熱

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

この3つは体内から余計な水分や熱を改善することに効果のある漢方薬と言われています。人間が脂肪(皮下脂肪)をつけすぎて肥満体型になると体内の熱が余計に発生してしまいます。肥満体質の改善を行って、体内の余計な水分や熱の放出が期待できる役割があります。

原因4/香辛料や脂質といった食生活

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)

この2つは胃腸の中の熱をコントロール(下げる)する漢方薬と言われています。人間が辛いものや脂肪分を含む食べ物を摂取すると熱(エネルギー)が発生しますが、過剰に取りすぎると胃腸の中に熱がたまってしまいます。その胃腸の熱を下げる役割があります。

原因5/遺伝体質の多汗症

残念ながら、多汗症体質の遺伝に対して効果的な漢方薬は明言されていません。漢方薬は体質改善を目的としていますが、遺伝で定まった体質までは漢方薬では改善が難しいようです。

更年期障害は漢方薬で治るのか?自律神経の乱れ


上記の、原因2/ホルモンバランスの崩れの説明の中に「更年期障害」という症状があります。「更年期障害」とは女性が50代前後になる(更年期)と閉経を迎え、閉経すると女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少して、結果自律神経が乱れることで発汗などが起こってしまう症状です。多くの女性の悩みでもありますので、ここで改めて説明します。

更年期障害・・・
更年期を迎えた歳、女性の卵巣機能が低下を始めたことが原因で起こる諸症状
のこと。卵巣機能が低下を始めると女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少し、これまでのホルモンバランスが崩れる。ホルモンバランスが崩れると、脳から調整するよう司令物質が出され、その際に自律神経が過剰に興奮状態に陥ってしまう。自律神経が過剰に興奮状態になると、人間の体の多くの場所で不調が生じたり、精神上も不安定になってしまう。主な症状として、動機、発汗、手足の冷え、肩こり、腰痛、肥満、むくみ、嘔吐などが挙げられ、日常生活に影響を与える程度の症状も出てくる。

こういった「更年期障害に対して漢方薬が有効である」とよく言われますが、漢方薬が有効の理由はホルモンバランスを調整する役割があるためです。さきほど例に挙げた加味逍遙散(かみしょうようさん)などは代表的に病院で処方される漢方薬になります。

ちなみに、漢方薬以外の更年期障害の治療方法としては、女性ホルモン(エストロゲン)自体を体内に注射で補充する「HRT治療法」と、精神的不安を取り除くために「抗うつ薬」を服用する治療法もあります。

ただ、この3つの治療方法のうち、漢方薬は最も身体への悪影響も少なく、また継続的に飲み続けることでホルモンバランスを調整し続けやすくなります。さらに、身体の体質改善を行っていると、加齢に伴う免疫力の低下や、ホルモンバランス以外で出ていた他の症状なども同時に治療ができます。

みんなの気になる質問コーナー


ここまで、漢方薬とはどういうものか、そして発汗別にどういった漢方薬があるのか見てきました。それでは、その他にみんさんがよく気になる疑問点について一つ一つ見ていきます。また漢方薬以外の内服薬についても説明していますが、その内服薬を試すかどうかは、しっかりとあなた自身がお考えください。

子どもや赤ちゃんでも漢方薬は飲めますか?

はい、大丈夫です。西洋薬と違い目的は身体の体質改善にあるので、処方さえ間違わなければ基本的に危険なものはありません。ただし、小さな子どもが喉に漢方薬をつまらせる可能性もあるので、顆粒状のものや錠剤タイプなどは考える必要があります。赤ちゃんに対して飲ませる場合は、お母さんの母乳を通して与える方法もあります。心配な方はお医者さんにご相談ください。

多汗症は漢方薬で治りますか?

多汗症の原因にもよりますが、治る、もしくは発汗量を抑制することができる可能性はあります。ただし、そもそも漢方薬治療は西洋薬治療と違い病気そのものに対して即効性のあるものではありません。

よく「漢方薬を飲んでも汗が止まらない。」と悲観する人はいますが、実際体質改善するまでにはおよそ3ヶ月以上は継続的に飲み続ける必要があります。大体の人は、「一週間や1ヶ月間飲んでみましたが、漢方薬は私には効かなかった。」と非難しますが、そもそも漢方薬は長期的な目線で効き目を判断する必要があります。

健康保険は適用されるの?

ほとんどの病院で処方される漢方薬は適用されますので、健康保険証を持参してください。ただ、一部の漢方薬によっては保険が適用されないこともあるそうです。

薬局と病院の漢方薬はどっちがいいの?

総合的に判断すると病院で処方される漢方薬がいいと言えますが、どっちつかずとも言えます。まず両者の違いですが、病院で処方される漢方薬(医療用漢方薬)の生薬の抽出エキスは100%のものを使います。一方で薬局の漢方薬は50%しか生薬のエキスは入っていません。残り50%は人工的な成分になります。そのため漢方薬の抽出エキス面で見ると断然病院がいいです。

次に、購入のしやすさの面で見ますと、病院の場合は、診察に行く必要があることと、お医者さんがあなたの症状を分析してそれに適したものだけしかもらえませんので選択の自由度がありません。

一方で薬局の場合、時間がない中でも気軽に購入でき、ご自身の判断基準で購入できるので選択の自由度があります。また一般的な病院のお医者さんよりも薬局にいる薬剤師さんの方が漢方薬について詳しい場合が多いため、薬局の方が症状に適した漢方薬がすぐに手に入る可能性があります。

最後に、購入するときの値段ですが、健康保険が適用されれば病院の方が安くなりますので、これは病院側の方がメリットがあると思います。以上3観点を踏まえると、まずは病院で医療用漢方薬を処方されるのを検討してみてはいかがでしょうか。

漢方薬以外に多汗症を止める内服薬ってありますか?


あります。「プロバンサイン(Pro-Banthine)」と呼ばれる内服薬です。みなさんはニューヨークに本社がある「ファイザー(Pfizer)株式会社」をご存知でしょうか?このファイザーからネットで輸入する必要があるのですが、多汗症に効果があるとされています。「プロバンサイン(Pro-Banthine)」のジェネリック薬版として「プロスパス(Prospas)」も存在します。

「プロバンサイン(Pro-Banthine)」に含まれるプロパンテリン臭化物が、神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑制します。アセチルコリンは人間の交感神経から分泌される汗をかくための神経伝達物質です。アセチルコリンが抑制されるので汗をかきにくくする薬になります。

ただし副作用もあり、例えば、視力への影響、喉がとても乾いてしまう、排便不全、発疹など日常生活に影響が出る可能性が高いです。とはいえ管理人も必要な場面では服用をしています。

まとめ

今回は多汗症と漢方薬の関係性についてしっかりと見てきました。多汗症の原因が主に精神的なこと、漢方薬の目的は体質改善にあること、発汗の原因別に適した漢方薬があること、また発汗の一例として更年期障害についても取り上げてみました。

どうして管理人が漢方薬にまつまる記事を書いたのかお伝えしますと、多汗症の方が「漢方薬は私には効果がない。」と悲観する声が大勢あったからです。ただ、そういった「漢方薬は無意味」という主張をする方々は、果たして漢方薬の役割・目的・効能・服用期間・成分など本当にわかっているのかと疑問に思ったからでした。

「1週間だけ漢方薬を飲んでみて効果がなかった」、それは当たり前です。もちろんあなた方お一人お一人の体質問題であるため、適した漢方薬を飲んでいない可能性もありますが、漢方薬でも体質改善ができない可能性も十分あります。

私がこの記事で重要だと思うことは、「漢方薬を十分に試したけれども効果があった/なかった」という一経験を積んだかどうかだと思います。私も服用している「プロバンサイン」という多汗症抑制のための内服薬も存在しますが、副作用のリスクもありますのでしっかり考えましょう。

現在、多汗症の対策としてETS手術やボトックス注射といった手術、塩化アルミニウムを配合した制汗剤類、そして今回ご紹介した漢方薬など様々な発汗抑制方法が存在します。

ただ、どの手法も一長一短あり、肌荒れ、副作用や代償性発汗といった後遺症などのリスクも同時に考える必要があります。

いろいろな治療方法を“まずは実際に試す”ことから多汗症治療は始まります。はっきり言いますが、“悩むだけで、今何も行動しない”なら、“今後も今と同じくずっと手汗に悩まされ続ける”だけです。“まずは行動をする”ことが、あなたの手汗を治療することに繋がります。

    • 下記は子供や妊娠中の女性の敏感肌でも使える制汗剤の『テサランを実際に購入して3ヶ月間使ってみた感想』についての記事です

“今手汗で本気で悩んでいて”、“今すぐ手汗対策をしたい”方は必ずご覧ください。

テサランを実際に使ってみた感想はこちらをクリック▼

【口コミ】テサランを3ヶ月体験した感想!手汗レベル3に効果ある?

特集記事一覧

プロフィール


はじめまして。当サイトを運営しているまっきーです。

(自称)多汗症コンサルタントとして150名以上のコンサルタント経験を持ちます。

10年以上にのぼる医学知識と検証をもとに、汗と臭いの悩みを解決する情報を発信していきます。

サイトマップ